DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

ポストシーズン(11.5) 結果

KT3連勝で韓国シリーズ進出

2023年 プレーオフ 第5


NC 2-3 KT  (水原)
(勝)ソン・ドンヒョン 1勝  (セーブ)キム・ジェユン 2S  (敗)キム・ヨンギュ 1敗

 勝ったチームが11月7日からのLGとの韓国シリーズに進出するプレーオフ第5戦は、水原KTウィズパークで行われた。

 

 NCは3回表にKTの先発ベンジャミンから遊撃手キム・サンスが連続してエラーを犯し、1番ソン・アソプのヒットで満塁のチャンスを作ると2番ソ・ホチョルの犠牲フライで1点を先制した。NCは4回表に4番マーティンの二塁打でチャンスを作るも追加点を奪えなかった。NCは5回表に8番キム・ヒョンジュン二塁打でチャンスを作ると、ソン・アソプのタイムリーで1点を追加した。KTは5回裏にNCの先発シン・ミンヒョクから5番チャン・ソンウがチーム初ヒットとなる二塁打でチャンスを作ると、6番ムン・サンチョルもヒットで続いた。ここで代打キム・ミンヒョクの2点タイムリーでKTは2-2の同点に追いついた。

 NCは6回表に先頭の4番パク・コヌがヒットで出たが、この後登板したKTの2番手ソン・ドンヒョンは勝ち越し点を与えなかった。KTは6回裏にNCの2番手キム・ヨンギュから先頭のキム・サンスがヒットで出ると、代わったNCの3番手リュ・ジヌクから2番ファン・ジェギュンのヒット、3番アルフォードへの四球で満塁のチャンスを作った。ここで4番パク・ピョンホが併殺打に倒れるもその間に三塁走者が生還して1点を勝ち越し、KTが3-2と逆転した。

 NCは7回表にソン・ドンヒョンからソン・アソプが二塁打でチャンスを作るも同点に追いつけなかった。KTの3番手パク・ヨンヒョンは8回表を無失点に抑えた。NCの4番手イ・ヨンチャンは8回裏に追加点を与えなかった。KTの4番手キム・ジェユンは9回表を無失点に抑え、レギュラーシーズン2位のKTが第3戦以降3連勝で2021年以来2年ぶりとなる韓国シリーズ進出を決めた。プレーオフ5試合すべてに登板し7イニングを無失点に抑えたソン・ドンヒョンはポストシーズン初勝利で、プレーオフMVP(最優秀選手)を受賞した。

プレーオフMVPのソン・ドンヒョン(KT) http://www.joongboo.com/news/articleView.html?idxno=363619138

 

 レギュラーシーズン4位ながらトゥサンとのワイルドカード決定戦、SSGとの準プレーオフを勝ち抜いたNCは第3戦以降3連敗で、2020年以来3年ぶりの韓国シリーズ進出はならなかった。NC打線ではソン・アソプが3安打1打点と活躍。野手ではキム・ジュウォン、ソ・ホチョル、キム・ヒョンジュン、当主ではシン・ミンヒョクなどの若手が躍動したが、先発投手陣の中心である外国人選手フェディが負傷の影響でポストシーズンで1試合しか登板できず、故障で離脱した左腕エースのク・チャンモの不在も響いた。

 

 2023年シーズンの年間総合優勝を決める韓国シリーズ:LG-KTは11月7日18時半より蚕室野球場で開始される。

 

(文責 : ふるりん