DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2025年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

FAソ・ゴンチャン内野手と再契約

 キアタイガーズは1月9日、2025年のFA(フリーエージェント)選手だったソ・ゴンチャン内野手(35)と契約期間1年(1年延長あり)、契約金1億ウォン、年俸2億4000万ウォン、オプション1億6000万ウォンの総額最大5億ウォンで再契約した。

 左打者のソ・ゴンチャンは高校卒業後の2008年、LGツインスに入団するも2009年シーズン終了後に自由契約選手となった。その後兵役のため軍へ入隊、除隊後の2012年よりネクセンヒーローズ(2019年よりキウム)へ入団すると127試合に出場、主力の二塁手となり新人王を受賞した。2014年、打率.370で首位打者となり、プロ野球史上初となるシーズン200安打以上を達成、シーズンMVP(最優秀選手)を受賞した。2017 WBCワールドベースボールクラシック)に韓国代表として出場した。2021年シーズン途中の7月、トレードでLGに復帰するも出場機会は少なく、2023年シーズン終了後に自由契約選手となった。2024年はキアと契約、94試合に出場、打率.310、1本塁打、26打点、3盗塁の成績で、シーズン終了後初めてFAとなった。プロ15年間の通算成績は1350試合に出場、打率.298、1428安打、40本塁打、517打点、232盗塁。

 

(文責 : ふるりん

FAハ・ジュソク内野手と再契約

 ハンファイーグルスは1月8日、2025年のFA(フリーエージェント)選手だったハ・ジュソク内野手(30)と契約期間1年、最低保証額9000万ウォン、オプション2000万ウォンの総額最大1億1000万ウォンで再契約した。

 左打者のハ・ジュソクは高校卒業後の2012年、ハンファに入団、2014年より兵役のため軍へ入隊、尚武に所属した。2015年シーズン途中の9月、除隊されハンファに復帰した。2016年から遊撃手として一軍に定着、2018年、自身最多の141試合に出場した。その後負傷で出場機会が減り、2021年から2022年にかけて主力として活躍したが、2023年、飲酒運転による懲戒もあり25試合の出場にとどまった。2024年の成績は64試合に出場、打率.292、1本塁打、11打点、1盗塁の成績で、シーズン終了後に初のFAとなった。プロ13年間の通算成績は875試合に出場、打率.265、767安打、49本塁打、339打点、81盗塁。

 

(文責 : ふるりん

キム・ヘェソン内野手、MLBロサンゼルスドジャースと契約

  MLBへのポスティングによる移籍のため交渉していたキム・ヘェソン内野手(25)は韓国時間1月4日、ロサンゼルスドジャースと基本の契約期間3年(2025〜2027年)で総額1250万ドル(2029年まで2年間延長されると総額2200万ドル)で契約した。ポスティングの交渉期限はアメリカ合衆国東部時間の1月3日午後5時(韓国時間1月4日午前7時)だった。前所属先のキウムヒーローズにはロサンゼルスドジャースより移籍金が支払われる。これでキウム(前身のネクセンヒーローズも含む)からはカン・ジョンホ、パク・ピョンホ、キム・ハソン、イ・ジョンフに次いで5人目となるMLBへのポスティングによる移籍となった。

 左打者のキム・ヘェソンは高校卒業後の2017年、ネクセンヒーローズ(2019年よりキウム)へ入団、主に二塁手として活躍してきた。2021年、初の盗塁王(46個)となり、2024年、127試合に出場、打率.326、11本塁打、75打点、30盗塁の成績だった。プロ8年間の通算成績は953試合に出場、打率.304、1053安打、37本塁打、386打点、211盗塁。また2020年東京オリンピック野球、2023 WBCワールドベースボールクラシック)、2023 アジアプロ野球チャンピオンシップに韓国代表として出場した。また2023年、杭州アジア競技大会野球での韓国代表優勝により兵役免除の恩典を得た。2024 WBSCプレミア12韓国代表には軍事基礎訓練参加のため選ばれなかった。

 

(文責 : ふるりん

2025年 新年のごあいさつ

 皆様、あけましておめでとうございます。2025年も当ブログをよろしくお願いいたします。

 2025年レギュラーシーズンは3月22日(土)開幕で、8月31日までの日程が発表されています(残余競技の日程は後日発表)。プロ野球10チームは1月下旬からアメリカ合衆国、日本、オーストラリア、台湾で開幕に向けた海外キャンプを開始、3月上旬に帰国、3月8日から18日まで最終的な調整の場として示範競技が行われます。3月22日の開幕戦に向け、各チームの動向や戦力分析などの特集も組みますのでご期待ください。

 史上初の観客動員数1000万人以上を記録した2024年の熱気を受け、2025年シーズンは近日中に完成予定のハンファイーグルスの新球場もあり、さらなる熱狂を生むかもしれません。また今後建設が予定されている新球場の計画により、見納めが近づいている野球場もあります。年々変化を遂げている韓国プロ野球KBOリーグ)について、例年通り皆様に最新の情報をお知らせします。なにとぞご愛顧のほどをよろしくお願いいたします。

 

(文責 : ふるりん

2024年 最後のごあいさつ

 2024年もDAILY KOREAN PRO BASEBALLをご覧いただきありがとうございました。毎日とはいきませんが、今年1年間更新し続けられたのもひとえに読者の皆様のおかげです。

 2024年のプロ野球は3月20,21日のMLBレギュラーシーズン韓国初開催を前にした野球韓国代表などとロサンゼルスドジャース、サンディエゴパドレスとの親善試合を口火にして、3月23日のレギュラーシーズン開幕を迎えました。またピッチクロックや自動判定システム(ABS)の導入など、新たな技術の導入で試合のスピードアップを図りました。かつてない高揚感で始まったレギュラーシーズンは、土日休日には野球場は満員の観衆であふれることも珍しくなく、シーズンMVPに選ばれたキム・ドヨン(キア)の走攻守に渡る活躍など魅力ある若手の台頭などもあり、720試合(各チーム144試合)のレギュラーシーズンで史上初めて1000万人以上の観客動員(1088万7705名)を突破しました。10月のポストシーズンも連日満員が続き、10月28日、キアタイガーズの7年ぶり12度目の韓国シリーズ優勝で幕を閉じました。

 11月の通算3度目の開催となったWBSCプレミア12で韓国代表は台湾代表、日本代表に敗れオープニングラウンド敗退となりましたが、国際舞台でもその才能をいかんなく発揮したキム・ドヨンなど新たな戦力の台頭もあり、今後の国際大会での巻き返しに期待がかかります。

 来たる2025年も試合の詳細や最新の情報を皆様にお届けします。今後もご贔屓の程をよろしくお願いいたします。

 

(文責 : ふるりん

新外国人選手パトリック・ウィズダム外野手と契約 ソクラテスと再契約せず

 キアタイガーズは12月26日、2025年シーズンの新外国人選手としてパトリック・ウィズダム外野手(33)と契約金20万ドル、年俸80万ドルの総額100万ドルで契約した。

 アメリカ合衆国出身の右打者パトリック・ウィズダムは2013年、MLBセントルイスカーディナルスと契約、2018年、カーディナルスメジャーリーグ初出場、4本塁打を記録した。トレードで2019年よりテキサスレンジャースへ移籍、2020年からシカゴカブスと契約すると2021年、自身最多の28本塁打など2023年まで3年連続20本塁打を記録した。2024年はカブスで75試合に出場、打率.171、8本塁打、23打点、5盗塁の成績だった。またカブス傘下のAAA級マイナーリーグで9試合に出場、打率.407、3本塁打、10打点、0盗塁の成績だった。メジャーリーグ7年間の通算成績は455試合に出場、打率.209、88本塁打、207打点、23盗塁。マイナーリーグ11年間の通算成績は878試合に出場、打率.245、138本塁打、499打点、51盗塁。

 なおキアは2025年シーズンの外国人選手としてジェームス・ネイル投手と再契約し、新外国人選手アダム・オラー投手と契約、パトリック・ウィズダムとの契約でシーズン当初の外国人選手枠3名が確定した。なお、これにより2022年から契約していた外国人選手ソクラテスブリトー外野手(32)とは再契約しないことになった。2024年の成績は140試合に出場、打率.310、26本塁打、97打点、13盗塁。韓国での3年間の通算成績は409試合に出場、打率.302、63本塁打、270打点、40盗塁。

 

(文責 : ふるりん

FAイム・ギヨン投手と再契約

 キアタイガーズは12月21日、2025年のFA(フリーエージェント)選手のイム・ギヨン投手(31)と契約期間3年、契約金3億ウォン、年俸総額9億ウォン、オプション3億ウォンの総額最大15億ウォンで再契約した。

 右腕イム・ギヨンは高校卒業後の2012年、ハンファイーグルスへ入団、2014年シーズン終了後、FAとなりハンファと契約したソン・ウンボム投手の補償選手としてキアから指名された。その後兵役のため軍へ入隊、2015年から2016年まで尚武に所属、除隊され2017年よりキアに在籍した。同年は主に先発として起用され8勝を記録し韓国シリーズ優勝に貢献、2020年、自身最多の9勝を記録した。2023年以降は主にリリーフとして起用され、2024年は37試合に登板、6勝2敗2ホールド、防御率6.31の成績で、シーズン終了後に初めてFAとなった。プロ13年間の通算成績は285試合に登板、51勝59敗4セーブ21ホールド、防御率4.80。

 

(文責 : ふるりん