DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

チャン・ピルジュン投手と契約

 キウムヒーローズは12月5日、チャン・ピルジュン投手(36)と年俸4000万ウォンで2025年シーズンの契約を結んだ。

 右腕のチャン・ピルジュンは高校卒業後の2007年、兵役のため軍へ入隊し尚武に所属、除隊後は2009年よりMLBロサンゼルスエンゼルスと契約、2011年まで傘下のマイナーリーグチームに所属していた。2013年から2014年までオーストラリアベースボールリーグのパースヒートに所属、2015年よりサムソンへ入団した。2017年、21セーブを記録しアジアプロ野球チャンピオンシップに韓国代表として出場した。また2018年ジャカルタパレンバンアジア競技大会野球にも韓国代表として出場した。2020年以降は成績が振るわず、2024年は1試合のみの登板で、シーズン終了後に自由契約選手となった。韓国でのプロ10年間の通算成績は345試合に登板、17勝29敗42セーブ47ホールド、防御率5.29。

 

(文責 : ふるりん

キム・ヘェソン(キウム)、MLB事務局にポスティング要請

 KBO韓国野球委員会)は12月4日、キウムヒーローズの要請により、キム・ヘェソン内野手(25)を移籍のためMLB30球団にポスティングするようMLB事務局に要請した。開始は12月5日午前8時(アメリカ合衆国東部時間)で、30日目となる2025年1月3日午後5時までキム・ヘェソンと交渉できる。契約が結ばれるとキウムヒーローズに移籍料が支払われる。なお今回のポスティングで契約が成立しなかった場合、次回は2025年11月1日からポスティングが可能になる。

 左打者のキム・ヘェソンは高校卒業後の2017年、ネクセンヒーローズ(2019年よりキウム)へ入団、主に二塁手として活躍してきた。2021年、初の盗塁王(46個)となり、2024年、127試合に出場、打率.326、11本塁打、75打点、30盗塁の成績だった。プロ8年間の通算成績は953試合に出場、打率.304、1053安打、37本塁打、386打点、211盗塁。また2020年東京オリンピック野球、2023 WBCワールドベースボールクラシック)に韓国代表として出場した。また2023年、杭州アジア競技大会野球での韓国代表優勝により兵役免除の恩典を得た。2024 WBSCプレミア12韓国代表には軍事基礎訓練参加のため選ばれなかった。

 

(文責 : ふるりん

2025年保留選手名簿発表 除外された選手は自由契約に

 KBO韓国野球委員会)は、プロ野球10球団の2025年保留選手名簿554名を発表した。兵役中の軍保留選手、2024年シーズン途中に自由契約となった選手などは含まれていない。名簿に記載された選手たちは2025年の再契約対象者となる。なお、保留選手名簿から除外された57名の選手は11月30日付で自由契約選手となった。

 

【2025年保留選手名簿から除外された主な選手】

(※は外国人選手)

キア : キム・ユシン、※ ラウアー(以上投手)

サムソン : チャン・ピルジュンホン・ジョンウ(以上投手)、キム・ドンジン内野手)、キム・ドンヨプ(外野手)

LG : チェ・ドンファンイ・ジフンユン・ホソル(以上投手)、ホ・ドファン(捕手)

トゥサン : ※ バラゾビック、※ ブランドン(以上投手)、アン・スンハン(捕手)、キム・ジェホソ・イェイル(以上内野手)、ヤン・チャニョル(外野手)

KT : パク・シヨンハ・ジュンホ、※ ベンジャミン(以上投手)、パク・キョンシン・ボンギ(以上内野手)、チョ・ヨンホ、ホン・ヒョンビン(外野手)

SSG : コ・ヒョジュンパク・ミンホ、※ エリアス(以上投手)、チェ・ギョンモ内野手)、チュ・シンスカン・ジンソン(以上外野手)

ロッテ : イ・インボクイム・ジュンソプ(以上投手)、オ・ソンジンイ・ハクチュ(以上内野手

ハンファ : チョン・ウラム、※ バリア、(以上投手)、キム・ガンミンイ・ミョンギ、※ ぺルラザ(以上外野手)

NC : シム・チャンミン、※ ヨキシュ(以上投手)、ユン・ヒョンジュン内野手

キウム : ユン・ジョンヒョンチョン・チャンホン、※ フラード、※ ヘイスス(以上投手)、キム・スファンキム・ジュヒョンシン・ジュヌ(以上内野手)、※ ドーソン(外野手)

 

 保留選手名簿から除外された選手のうち、主に遊撃を守り主力として活躍したキム・ジェホ(トゥサン)、2021年の韓国シリーズでMVPを受賞したパク・キョンス(KT)、シン・ボンギ(KT)、韓国出身で個人通算最多の218本塁打を記録したチュ・シンス(SSG)、個人通算1005試合登板のプロ野球記録を達成したチョン・ウラム(ハンファ)、プロ19年間で個人通算1104安打を記録したイ・ミョンギ(ハンファ)、キム・ガンミン(ハンファ)などは現役引退を表明している。なお、チェ・ドンファンはKT、キム・ドンヨプとカン・ジンソンはキウムと、2025年シーズンの所属先が決まった選手もいる。

 

 2024年シーズン終了時点で契約していた外国人選手ではラウアー(△7試合・2勝2敗・防御率4.93)、エリアス(△22試合・7勝7敗・防御率4.08)、バリア(△20試合・6勝7敗・防御率5.15)、ペルラザ(△122試合・.275・24本塁打・70打点・7盗塁)などが自由契約選手となった。なお、キウムから自由契約選手となったヘイススは2025年シーズン、KTと契約する。また保留選手名簿には記載されたが、すでに外国人選手枠3名をほかの選手で埋めたために契約できなくなったLGのエンス(△30試合・13勝6敗・防御率4.19)のような例もある。

 

(注:△は2024年シーズンの成績)

 

(文責:ふるりん

外国人投手ヘイススと契約

 KTウィズは12月1日、2025年シーズンの新外国人選手としてエンマヌエル・デ・ヘイスス投手(27)と契約金20万ドル、年俸80万ドルの総額100万ドルで契約した。

 ベネズエラ出身の左腕ヘイススは2024年、キウムヒーローズと契約し30試合に登板、13勝11敗、防御率3.68の成績だった。しかしキウムは2025年シーズン、他の外国人選手と契約するためヘイススは自由契約選手となった。

 2024年シーズン終了時点でKTと契約していた外国人選手3名のうちウィリアム・クエバス投手(34)は2025年シーズンの再契約を結んだが、ウェス・ベンジャミン投手(31)は自由契約選手となった。左腕ベンジャミンは2024年、28試合に登板、11勝8敗、防御率3.74の成績だった。韓国3年間の通算成績は74試合に登板、31勝18敗、防御率3.74。またメル・ロハス外野手(34)の去就は未定である。

 

(文責 : ふるりん

新外国人選手ライリー・トンプソン投手と契約

 NCダイノスは12月1日、2025年シーズンの新外国人選手としてライリー・トンプソン投手(28)と契約金13万ドル、年俸52万ドル、オプション25万ドルの総額最大90万ドルで契約した。

 アメリカ合衆国出身のライリー・トンプソンは2018年にMLBシカゴカブスと契約、傘下のマイナーリーグに所属していた。2024年はカブス傘下のAAA級マイナーリーグで34試合に登板、6勝4敗1セーブ、防御率5.95の成績だった。これまでメジャーリーグに昇格したことはなく、マイナーリーグ5年間の通算成績は108試合に登板、19勝25敗1セーブ、防御率4.68。

 なおNCは2024年シーズン終了時点で契約していた3名の外国人選手のうち、マット・デビッドソン内野手(33)とは再契約したが、エリック・ヨキシュ投手(35)は自由契約選手となった。ヨキシュは2019年から2023年シーズン途中の6月までキウムヒーローズと契約し、2024年シーズン途中の8月からNCと契約、8試合に登板、3勝4敗、防御率5.72の成績だった。韓国6年間の通算成績は138試合に登板、59勝40敗、防御率2.99。2020年には最優秀防御率(2.14)の個人タイトルを受賞した。また、カイル・ハート投手(32)の去就は未定。

 

(文責 : ふるりん

FAイム・ジョンホ投手と再契約

 NCダイノスは11月28日、2025年のFA(フリーエージェント)選手のイム・ジョンホ投手(34)と契約期間3年、契約金3億ウォン、年俸総額6億ウォン、オプション3億ウォンの総額最大12億ウォンで再契約した。

 左腕のイム・ジョンホは大学卒業後の2013年にNCへ入団、2015年、リリーフとして80試合に登板し一軍に定着した。2017年シーズン終了後に軍へ入隊し尚武に所属、2019年シーズン途中の9月にNCへ復帰した。2024年は65試合に登板、1勝6敗2セーブ9ホールド、防御率4.42の成績で、シーズン終了後に初めてFAとなった。プロ12年間の通算成績は479試合に登板、11勝22敗3セーブ92ホールド、防御率4.33。

 

(文責 : ふるりん

新外国人選手ヨニー・チリノス投手と契約

 LGツインスは11月27日、2025年シーズンの新外国人選手としてヨニー・チリノス投手(30)と契約金20万ドル、年俸80万ドルの総額100万ドルで契約した。

 ベネズエラ出身の右腕ヨニー・チリノスは2013年、MLBタンパベイレイスと契約、2018年、レイスで初めてメジャーリーグに昇格、同年5勝、2019年に9勝を記録した。2023年シーズン途中にアトランタブレーブスへ移籍、2024年はマイアミマーリンスで6試合に登板、0勝2敗、防御率t6.30の成績だった。またマリナース傘下のAAA級マイナーリーグで21試合に登板、10勝6敗、防御率4.15の成績だった。メジャーリーグ6年間の通算成績は75試合に登板、20勝17敗、防御率4.22。マイナーリーグ年間の成績は144試合に登板、47勝27敗、防御率3.13。

 また、2024年シーズン終了時点で契約していたディートリック・エンス投手、エリエセル・エルナンデス投手、オースティン・ディーン外野手の外国人選手3名の去就は未定である。

 

(文責 : ふるりん