DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

キム・テギュン(元千葉ロッテ)、現役引退

 ハンファイーグルスは10月21日、キム・テギュン内野手(38)の現役引退を発表した。

 右打者のキム・テギュンは高校卒業後の2001年、ハンファへ入団し1年目から88試合に出場、打率.335、20本塁打、54打点を記録し新人王を受賞した。その後強打の一塁手として活躍を続け、2006年にWBC(ワールドベースボールクラシック)韓国代表に選ばれ、チームは準決勝に進出したことで兵役免除の恩典を受けた。2008年には31本で本塁打王の個人タイトルを受賞した。

 2009年のWBCでも韓国代表に選ばれ4番打者として活躍、準優勝に貢献した。同年シーズン終了後に初めてFA(フリーエージェント)となり、日本プロ野球千葉ロッテに移籍し2011年まで在籍した。2012年よりハンファに復帰し、打率.363で初の首位打者となり、その後もハンファの主力打者として活躍を続けた。2015年シーズン終了後にに2度目のFAとなり、ハンファと4年契約を結んだ。ハンファ復帰後もWBC韓国代表には2013年、2017年大会と4大会連続で出場している。

2019年シーズン終了後、3度目のFAとなりハンファと1年契約を結んだが、2020年シーズンは10月20日まで67試合に出場、打率.219、2本塁打、29打点、0盗塁の成績で、故障もあり8月15日を最後に一軍での試合出場はなかった。

 合計18年間ハンファで活躍してきたキム・テギュンは、後輩たちが成長している中で環境を整えるために引退を決意したと述べている。ハンファは10月20日時点で勝率3割台前半の最下位に低迷し、チームの未来を担う若手の起用が盛んとなっている。今後はハンファの団長を補佐するアドバイザーとしてチームの強化に協力することになっている。

 キム・テギュンは10月22日に現役引退についての記者会見を開き、引退セレモニーなどは昨今の情勢を考慮して2021年に行われることになった。韓国でのプロ通算成績は2014試合に出場、打率.320、2209安打(プロ野球史上3位)、311本塁打、1358打点、28盗塁。

 

(文責:ふるりん