DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

  イ・ボムホ、日本プロ野球・福岡ソフトバンクへ移籍

 先日FAを申請し、前所属先のハンファとの交渉が決裂して他球団と交渉していた強打の内野手イ・ボムホ(27)が、日本プロ野球福岡ソフトバンクと、最長3年、最大総額5億円で合意したと伝えられている。契約金は1億5000万円で、年俸は1億円だが、3年目の契約は球団が選択権を持ち、その場合の年俸は1億5000万円となる。
 イ・ボムホは高校卒業後2000年ハンファに入団し、2002年11本塁打を記録しサードのレギュラーに定着した。2004年から07年まで4年連続で公式戦全試合に出場するなど、故障も少なくこの間20本塁打以上を記録し、先日FAで日本プロ野球千葉ロッテへ移籍したキム・テギュンと中軸を打っていた。
 国際大会では2006年WBC(ワールドベースボールクラシック)韓国代表に選ばれ、あまり出場機会はなかったものの、ベスト4進出により兵役免除の恩恵を受けることができた。2009年WBCにも2大会連続で出場し、サードの座を守り打率4割、3本塁打、7打点と活躍した。特に日本との決勝戦では、9回裏2死でダルビッシュ(北海道日本ハム)から同点タイムリーを打つ活躍を見せ、日本のスカウトの評価を上げたと思われる。
 2009年シーズンも最下位に低迷するチームで主軸として活躍し、126試合に出場、打率.284、25本塁打、79打点、3盗塁の成績だった。オフにはFAを行使し、10年間所属してきたハンファと交渉し、破格の条件を提示されたと見られるが決裂し、日本など海外への移籍を図っていた。プロ10年間の通算成績は1120試合に出場、打率.265、917安打、160本塁打、526打点、39盗塁。イ・ボムホ20日、日本へ出国し正式契約を結ぶ予定。
 2009年シーズン圧倒的な最下位に低迷し、ハン・デファ新監督のもと再建を図るハンファにとっては、キム・テギュンに続く主力の流出に頭が痛く、前途は非常に多難である