ロッテとハンファは27日、チャン・ソンホ内野手(35)と、2012年8月新人ドラフト会議でロッテから3位指名を受けたソン・チャンヒョン投手(22)の1対1トレードを発表した。
チャン・ソンホは高校卒業後1996年ヘテ(2001年8月よりキア)に入団し、早くからファーストのレギュラーとして活躍した。2002年には打率.343で首位打者を獲得し、1998年から2006年まで9年連続規定打席で打率3割に達成した。韓国を代表する左の巧打者だったが、2007年打率3割に達せずに終わると、左の大砲の元メジャーリーガー、チェ・ヒィソプの加入もあり出番が減少した。そして2009年オフ、2度目のFA(フリーエージェント)を行使したが高年俸がネックとなって他球団へと移籍できず、2010年いったんキアと契約してトレード先を探した結果、シーズン途中の6月に3対3の大型トレードでハンファへ移籍した。
2012年シーズンは130試合に出場し、打率.263、9本塁打、52打点、2盗塁を記録し、9月には史上3人目となる個人通算2000本安打を達成し、大打者の仲間入りを果たした。プロ17年間の通算成績は1927試合に出場、打率.297、2007安打、216本塁打、1000打点、98盗塁。
だがハンファはファーストに主砲キム・テギュンがいて、2013年シーズンより過去主軸打者として活躍していたキム・テワンが軍から除隊され復帰するため、チャン・ソンホの出場機会が減ることが予想され、まだプロ野球選手として登録もされていない2013年シーズンの新人投手と交換トレードという大胆な策に出た。ロッテは先日FA(フリーエージェント)でホン・ソンフン、キム・ジュチャンと2人の主力打者がそれぞれトゥサン、キアに移籍したため、代わりとなる実績ある選手を探していて、チャン・ソンホと新人選手という異例中の異例のトレードにこぎつけた。
済州国際大に在学中のソン・チャンヒョンは、2013年シーズンの新人選手としてロッテに入団することとなっていたが、思わぬ形でハンファでプロ野球選手としてのキャリアを始めることとなった。ソン・チャンフンは2013年2月より正式に選手登録される。なお、プロ野球の規約上、新人ドラフト会議での指名権譲渡は禁止されているが、ドラフトで指名した選手のトレードは可能であるとロッテ、ハンファは解釈している。
(11月27日現在の為替レート:1億ウォンが756万700円。)
(文責 : ふるりん)