DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

ポストシーズン速報(10.25)

2019年 韓国シリーズ 第3戦 

トゥサン、完封勝利で3連勝


トゥサン 5-0 キウム  (ソウル・高尺)
(勝)フランコフ 1勝  (セーブ)イ・ヨンチャン 1勝1S  (敗)ブリガム 1敗

本塁打)トゥサン : パク・コヌ 1号

 

 トゥサンが第1戦、2戦とサヨナラ勝ちを収めた韓国シリーズ第3戦は、木ウムの本拠地・高尺スカイドームに舞台を移し、満員の観客を集めて盛大に始まった。

 

 トゥサンは1回表にキウムの先発ブリガム(元東北楽天)から2番チョン・スビンが四球で出塁し、その後エラーや暴投で3塁へ進むが無得点に終わった。キウムは1回裏にトゥサンの先発フランコフから先頭の1番ソ・ゴンチャンが四球で出塁するも、2塁への盗塁に失敗した。トゥサンは3回表に先頭の8番キム・ジェホが死球で出塁すると、9番パク・セヒョクのタイムリーで1点を先制し、続く1番パク・コヌの本塁打で2点を追加した。勢いに乗ったトゥサンはこの回チョン・スビンと4番キム・ジェファンの安打でチャンスを作り、5番オ・ジェイルのタイムリーで4点目を奪った。

 トゥサンは4回表にキウムの2番手キム・ソンミンからパク・セヒョクが四球で出塁したがチャンスに拡大しなかった。キウムは4回裏に3番イ・ジョンフの安打、4番パク・ピョンホと5番サンズへの四球で満塁とするも無得点に終わった。トゥサンは5回表に先頭のチョン・スビンが安打で出塁するも、代わったキウムの3番手アン・ウジンは追加点を与えなかった。トゥサンは6回表にもキウムの4番手ヤン・ヒョンから7番オ・ジェウォン、代わった5番手キム・ドンジュンからパク・セヒョクへの四球でチャンスを作るも、追加点を奪えなかった。

 トゥサンは7回表にキウムの6番手イ・ヨンジュンから3番フェルナンデスが四球で出塁するも後続が断たれた。キウムは7回裏にパク・ピョンホの安打、サンズの四球でチャンスを作り、代わったトゥサンの2番手イ・ヨンチャンから6番ソン・ソンムンの安打で無死満塁と反撃の機会を整えた。だが代打パク・トンウォンの外野フライでライトのパク・コヌが内野へすばやく返球し3塁走者パク・ピョンホは生還できず、さらに2塁走者サンズが飛び出していて刺されてしまい一気に2死となった。結局この回キウムは無得点に終わると、トゥサンは8回表にキウムの7番手ハン・ヒョンヒィからホ・ギョンミンが相手のエラーで出塁すると、盗塁などで3塁へ進みパク・セヒョクのタイムリーで1点を追加した。

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攻守に活躍したトゥサンのパク・セヒョク(https://sports.news.naver.com/news.nhn?oid=018&aid=0004500898 より)。

 キウムの8番手ユン・ヨンサムは9回表まで追加点を与えなかった。キウムは9回裏に途中出場の4番チャン・ヨンソクが安打で出塁するが、イ・ヨンチャンはサンズを併殺打に打ち取って無得点に終わり、トゥサンが完封リレーで勝利し3連勝となり、2016年以来3年ぶり6回目となる韓国シリーズ優勝まであと1勝となった。フランコフは7回途中まで無失点と好投し、イ・ヨンチャンも味方の好守備にも助けられロングリリーフとして役割を果たした。捕手パク・セヒョクは4打席すべて出塁し2打点と攻守にわたって活躍した。

 一方キウムは3連敗となり、先発ブリガムが3回4失点と降板しただけでなく、攻撃でもチャンスでミスが目立つなど打線が沈黙してしまった。

 

 韓国シリーズ第4戦は10月26日14時より高尺スカイドームで開始され、予告先発はキウムがチェ・ウォンテ(※27試合・11勝5敗・防御率3.38)、トゥサンがユ・ヒィグァン(※28試合・11勝8敗・防御率3.25)と発表された。

※ 2019年レギュラーシーズンの成績。 

(文責:ふるりん)