DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

  2018年保留選手名簿発表  チョン・ソンフン(LG)、ニッパート(トゥサン)などが外れる

 KBO(韓国野球委員会)は30日、各球団から25日までに提出された2018年保留選手名簿を発表した。兵役のため軍へ入隊した選手などを除き、これに記載された選手は再契約の対象となる。2017年シーズン終了時点で選手登録されていたが、この名簿から除外された選手は自由契約となった。


【2018年保留選手名簿から除外された主な選手】


注:◎は外国人選手

キア − キム・グァンス(投手)、ペ・ヒムチャン(投手)
トゥサン − コ・ウォンジュン(投手)、キム・ソンベ(投手)、チン・ヤゴプ(投手)、◎ニッパート(投手)、◎ボウデン(投手)、◎エバンス(内野手)
ロッテ − カン・ヨンシク(投手)、チョン・デヒョン(投手)、イ・ジェゴン(投手)、パク・チョンユン(内野手)
NC − ◎マンシップ(投手)、◎ハッカー(投手)、イ・ホジュン(内野手)、チョ・ヨンフン(内野手)、キム・ジョンホ(外野手)
SK − ◎ダイアモンド(投手)、イ・ジョンダム(投手)、パク・チェサン(外野手)
LG − シン・スンヒョン(投手)、チャン・ジニョン(投手)、チョン・ソンフン(内野手)、ファンモク・チスン(内野手)
ネクセン − ヤン・フン(投手)、ファン・ドッキュン(投手)、◎バンヘッケン(投手)
ハンファ − チョン・デフン(投手)、◎オガンド(投手)、◎ビヤヌエバ(投手)、チャ・イルモク(捕手)、チョン・ヒョンソク(外野手)、キム・ギョンオン(外野手)、キム・ウォンソク(外野手)
サムソン − キム・ヒョヌ(投手)、パク・ミンギュ(投手)、◎ラナウド(投手)、◎ペトリック(投手)、チェ・ギョンチョル(捕手)、キム・ジョンヒョク(内野手)、イ・スンヨプ(内野手)、ソン・ウィジュン(内野手)、ウ・ドンギュン(外野手)、ムン・ソニョプ(外野手)、ナ・ソンヨン(外野手)
KT − チェ・ウォンジェ(投手)、ユン・ヨソプ(捕手)、キム・ヨンフン(内野手)、シン・ヒョンチョル(内野手)


 ロッテのチョン・デヒョン、NCのイ・ホジュン、サムソンのイ・スンヨプ(元オリックス)などすでに現役引退を表明した選手のみならず、2016年に2000安打を達成したチョン・ソンフンも保留選手名簿から除外された。チョン・ソンフンは3度目のFA(フリーエージェント)を行使した2016年シーズン終了後にLGと1年契約を結び、2017年シーズンは118試合に出場し打率.312、6本塁打、30打点、4盗塁の成績を残したが契約更新はならなかった。2017年まで個人通算2105安打を達成し、現役続行を模索するものと思われる。

 外国人選手では、すでに退団が発表ないし確定されていたNCのマンシップ、ハッカー、ネクセンのバンヘッケン、SKのダイアモンド以外にも複数の選手が保留選手名簿から除外された。トゥサンはニッパート(※ 30試合・14勝8敗・防御率4.08)、ボウデン(元埼玉西武 ※ 17試合・3勝5敗・防御率4.64)、エバンス(元東北楽天 ※138試合・打率.296・27本塁打・90打点・2盗塁)の外国人選手3人が外れたが、韓国7年間で外国人選手では史上最多の個人通算94勝を記録しているニッパートは、今後の年俸交渉次第では再契約の可能性もあるとみられる。ボウデン、エバンスは2016年からトゥサンと契約し、ともに同年の韓国シリーズ優勝に貢献した。ハンファのオガンド(※30試合・10勝5敗・防御率3.93)とビヤヌエバ(※20試合・5勝7敗・防御率4.18)、サムソンのペトリック(元横浜DeNA ※25試合・3勝10敗・防御率6.18)とラナウド(※11試合・2勝3敗・防御率6.80)といった外国人選手たちは1年で韓国を去ることとなった。


※は2017年シーズンの成績。