DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

  2016年保留選手名簿発表  イム・チャンヨン(元東京ヤクルト)、オクスプリング(元阪神)などが除外

 KBO(韓国野球委員会)は30日、各球団から25日までに提出された2016年保留選手名簿551名を発表した。兵役のため軍へ入隊した選手などを除き、これに記載された選手は再契約の対象となる。2015年シーズン終了時点で選手登録されていたが、これから除外された選手は自由契約となった。


【2016年保留選手名簿から除外された主要選手】


注:◎は外国人選手

トゥサン − イ・ジェウ(投手)、◎スウォーザック(投手)、◎ロメロ(内野手)
サムソン − イム・チャンヨン(投手)、◎フィガロ(投手)、◎クロイド(投手)、チン・ガビョン(捕手)、カン・ボンギュ(外野手)
NC − パク・ミョンファン(投手)、ソン・ミンハン(投手)、イ・デファン(投手)、イ・ヘェチョン(投手)、イ・スンホ(投手)、パク・チョンジュン(外野手)
ネクセン − チョン・ジェボク(投手)、パク・ソンフン(投手)、◎スナイダー(外野手)
SK − イ・サンヨル(投手)、イ・ジェヨン(投手)、イ・ハンジン(投手)、パク・チンマン(内野手)、◎ブラウン(外野手)
ハンファ − パク・ソンフン(投手)、イ・ドンゴル(投手)、ホ・ユガン(投手)、イ・ヒィグン(捕手)、ハン・サンフン(内野手)、オ・ユン(外野手)、イ・ヤンギ(外野手)、◎フォックス(外野手)
キア − ◎スティンソン(投手)、◎エバン(投手)、パク・キナム(内野手)、チェ・ヒィソプ(内野手)
ロッテ − ナ・スンヒョン(投手)、パク・チュンソ(内野手)、イム・ジェチョル(外野手)
KT − キム・ギピョ(投手)、◎オクスプリング(投手)、◎ジャマーノ(投手)、シン・ミョンチョル(内野手)、チョ・ジュングン(内野手)


 韓国人選手では、2015年シーズン最多セーブのタイトルをとりながら、マカオでの不法賭博問題で検察から捜査を受け、一部容疑を認めたとされるイム・チャンヨン(39・元東京ヤクルト)が保留選手名簿から外れたのが最も目を引く。日本、米国メジャーリーグなど国外でも活躍した偉大な投手なだけに、今後の去就も注目を集める。
 そのほかには韓国人で初めて野手として米国メジャーリーグに昇格したチェ・ヒィソプも除外された。2015年シーズンは42試合に出場、打率.256、5本塁打、20打点、0盗塁の成績で、6月以降の一軍出場がなかった。またサムソンの7度の韓国シリーズ優勝に貢献した名捕手チン・ガビョン、2015年シーズン40歳にして史上最多の11勝を記録したソン・ミンハン、2004年最多奪三振のタイトルに輝いたパク・ミョンファンなどはすでに現役引退を表明している。

 外国人選手では、まずトゥサンで2015年シーズン途中で契約したスウォーザック(20試合・5勝7敗・防御率5.26)、ロメロ(76試合・打率.253・12本塁打・50打点・2盗塁)が退団となった。サムソンでは先発で活躍したフィガロ(元オリックス・32試合・13勝7敗・防御率3.38)、クロイド(28試合・11勝11敗・防御率5.19)の2名の投手が、韓国シリーズで結果を出せなかったことも響き退団となった。またネクセンではスナイダー(113試合・打率.281・26本塁打・71打点・4盗塁)が安定感を欠き打点が少なかったことで退団となった。
 ハンファではシーズン途中の5月に契約したフォックス(38試合・打率.278・7本塁打・25打点・0盗塁)、キアではシーズンを通して先発として起用されたスティンソン(32試合・11勝10敗・防御率4.56)、シーズン途中の7月に入団したエバン・ミーク(18試合・4勝4ホールド・防御率4.44)が退団となった。KTではLG、ロッテを経て2015年シーズン新球団初の2ケタ投手となったオクスプリング(元阪神・31試合・12勝10敗・防御率4.48)、2011年サムソンに所属し4年ぶりに韓国でプレーしたジャマーノ(元福岡ソフトバンク・15試合・3勝6敗・防御率4.93)も退団となった。ロッテ在籍時の2013年から3年連続2ケタ勝利を記録しながら、38歳という年齢がネックとなったと思われるオクスプリングの韓国6年間での通算成績は136試合に登板、49勝40敗、防御率3.90。