DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

  イ・マンス監督正式就任 

 SKは1日、2011年シーズン途中から監督代行を務めていたイ・マンス新監督(53)の正式就任を発表した。契約期間3年、契約金、年俸共に2億5000万ウォンと総額10億ウォンの大型契約である。
 イ・マンス新監督は現役時代、1984年には史上初のプロ野球打撃三冠王に輝くなど、サムソンの正捕手として活躍した。1997年限りで現役を引退し、通算252本塁打を記録した。その後はアメリカでマイナーリーグのコーチや、メジャーリーグ・シカゴホワイトソックスブルペンコーチなどを務めた。2007年韓国へ戻ってSKの首席コーチとなり、キム・ソングン監督のもと3度の韓国シリーズ優勝に貢献した。
 2007年5月、チームが首位を快走しているのに観客が増えないことを心配し、10試合以内に本拠地・文鶴野球場が満員になったらパンツ一枚でグラウンドを一周すると宣言し、公約通り満員となった土曜日の試合でファンからプレゼントされた衣装で登場し大きな話題を呼んだ。
 2010年には一時期1軍から2軍監督に配置転換され、2011年シーズンは開幕当初1軍首席コーチだったが、しばらくして2軍監督に転任した。8月18日、キム・ソングン監督が突如辞任を表明して解任されると、監督代行として残り試合を指揮し、公式戦3位で出場したポストシーズンでは準プレーオフでキア、プレーオフでロッテをやぶった。惜しくもサムソンとの韓国シリーズでは敗れたものの、キム・ソングン前監督が去ったことで崩壊の危機にあったSKを何とかまとめ、一定の結果を出したことで監督代行から正式に監督へと就任することが決まった。
 「野神」と呼ばれどのチームよりも多い練習量で選手たちを鍛え上げ、黄金時代をもたらしたキム・ソングン監督がつくりあげたSKというチームを、人格者として名高いイ・マンス監督がどのように指揮し、2012年シーズン王座奪回に挑むか注目される。
(11月1日現在の為替レート : 1億ウォンが約700万円。)