2月2日、鹿児島市・県立鴨池野球場へヒーローズの春季キャンプを見学に行きました。
朝9時前に到着した鹿児島空港には、鹿児島県内で春季キャンプを行うヒーローズ、キアの歓迎フラッグが下がっていました。
でも、この2球団より前から鹿児島県をキャンプ地として利用しているロッテジャイアンツのフラッグがなかったのはなぜでしょうか?
球団創設3年目のヒーローズは、初の海外キャンプを実施した2009年は主に米国・フロリダ州にいて、2月下旬鹿児島へ移動しましたが、2010年は方針を大きく変え、最初から最後まで日本に滞在し、1月まで投手組が沖縄県宮古島市で春季キャンプを行い、野手組と合流して2月から鹿児島市で本格的な全体練習に入っています。
午前11時前に球場へ到着したころは、投手たちが外野で軽くキャッチボールをしてから、内野手とともにマウンド付近でバント処理などの守備練習をしていました。
ライトポール際では、外野手たちがフェンス際の打球を取って送球する練習をしていました。
ベテランのソン・ジマン選手(背番号25)の姿が印象的でした。
球場横のブルペンでは、投手たちがどんどん投げ込んでいます。
(新外国人バーンサイド)
また、チョン・ミンテ投手コーチ(元読売)が、投手たちの熱のこもったピッチングに熱い視線を注いでいました。
ヒーローズは投手陣の層が薄く、キャンプ中にもキム・ヨンミン、チョ・ヨンジュンなどの故障者が出てしまいましたが、上位進出のためには底上げが欠かせません。
そして昼食の時間になっても、不動の正捕手がいないヒーローズでは、2009年限りで引退し、バッテリーコーチに就任したキム・ドンスコーチが熱心に捕手たちを指導していました。
40歳まで現役を続けた名捕手は、すでに2009年からプレイングコーチとして若手の指導に当たっていて、投手たちのブルペンでの投球を熱心に見つめていました。
第2のキム・ドンスを育てられるでしょうか?
また、幸いにもキム・シジン監督とお話ができ、これがうちの新人選手だよ、と背番号80番台のとても初々しい雰囲気の投手たちを紹介してもらいました。
このうちの1人でも、現役時代はサムソンのエースとして活躍し、通算124勝を記録した監督のような名投手になるといいのですが。
午後になると、野手たちがグラウンドでトスバッティングやフリーバッティングに汗を流していました。
チーム最年長となった38歳のイ・スンヨン選手(背番号10)は、現役時代の清原和博選手のような貫禄がありますね。
またファン・ジェギュン(背番号3)、カン・ジョンホなどの若手も、熱心にバットを振っていました。
選手たちの大半は15時までに引き上げ、グラウンドでは居残り特打として何人かの選手たちがフリーバッティングをしていました。
時間の都合で最後まで見られませんでしたが、桜島を眺めながらのキャンプ見学は、球春の訪れを感じるには最高の1日でした。
お近くの方は、もしご都合がつけば是非鴨池野球場に足を運び、ヒーローズの選手たちの生き生きした姿をご覧になってはいかがでしょうか。
2月20日以降には、現在宮崎県日向市でキャンプ中のキア、サイパンでキャンプ中のロッテが鹿児島にキャンプ地を移し、鴨池野球場、伊集院野球場(日置市)などで、3球団や千葉ロッテ2軍による練習試合が実施されます。
(文責 : ふるりん)