3月の2009年WBC(ワールドベースボールクラシック)に出場が期待され、第2次エントリーにも残った韓国人初のメジャーリーガー、パク・チャンホ投手(35)が、13日ソウルで記者会見を開き、WBCへの不参加と韓国代表引退を発表した。パク・チャンホは2008年米国メジャーリーグ・ドジャースでプレーし、主に中継ぎとして52試合に登板、4勝を記録したが、本人が希望する先発としての活躍はできなかった。シーズンオフにFAとなり、フィリーズと契約したが、2008年ワールドシリーズで優勝したフィリーズは選手層が厚く、新天地で活躍し開幕をメジャーリーグで迎えるためには開幕前の春季キャンプが何よりも重要となっていた。
また年齢的な問題もあり、WBC韓国代表への参加と新天地フィリーズでの生存競争を両立するのは難しいとして、WBC出場辞退と韓国代表引退を、記者会見で涙ながらに明らかにした。2006年の前大会で活躍し精神的な支柱として期待されていたパク・チャンホの不参加で、WBC韓国代表は選手構成の見直しを迫られているが、北京五輪で活躍した若手投手たちへと完全に世代交代を進める絶好の機会ともいえる。