DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

  チュ・シンスからパク・コヌに交代  オ・スンファン(元阪神)も出場へ

 3月6日、高尺スカイドームソウル特別市九老区)にて1次ラウンドが開幕する2017 WBC(ワールドベースボールクラシック)の韓国代表チームにおいて、当初出場予定だったチュ・シンス外野手(34)が事情により出場できず、トゥサンのパク・コヌ外野手(26)に交代することになった。
 チュ・シンスは高校卒業後、メジャーリーグベースボール(MLB)・シアトルマリナーズと契約し、2005年にマリナーズメジャーリーグに初めて昇格し、クリーブランドインディアンズに移籍し主力外野手として活躍した。WBCは2009年大会に出場し、韓国代表の準優勝に貢献した。また2010年広州アジア大会にも出場し、優勝により兵役免除の恩典も得た。2014年以降はテキサスレンジャーズに所属している。その後2013年にはWBCを辞退するなど、国際大会には出場してない。
 メジャーリーグベースボール通算146本塁打の強打者の代役となったパク・コヌは、高校卒業後2009年にトゥサンへ入団し、2016年は自己最高の132試合に出場、打率.335、20本塁打、83打点、17盗塁の成績で韓国シリーズ2連覇に貢献した。また6月16日のキア戦ではサイクルヒットも達成した。プロ入り後これまで韓国代表に選ばれたことはないが、成長が著しい走攻守三拍子そろったパク・コヌは世界の大舞台をまたとない飛躍の機会にしたい。
 
 またキム・グァンヒョン投手(SK)の出場辞退を受け、オ・スンファン投手(34)も2017 WBC韓国代表の28名に加わった。オ・スンファンは大学卒業後の2005年にサムソンへ入団し、プロ野球界を代表する抑えとして活躍、2013年までの9年間でプロ野球史上最多の個人通算277セーブを記録した。2014年から2015年にかけては日本プロ野球阪神で抑えとして活躍した。2016年よりメジャーリーグベースボールセントルイスカージナルスに移籍し、76試合に登板、6勝3敗19セーブ、防御率1.92の成績でリリーフとして活躍した。だが、2015年秋に発覚したサムソンの選手との海外不法賭博事件により、今後韓国プロ野球のチームと契約する場合、契約した最初のシーズンの公式戦開幕から半数の試合に出場できないことになっていて、この処罰がまだ適応されていない。これにより実力や実績はあれど、2017 WBC韓国代表への選出はこれまで見送られていた。

(文責:ふるりん