KBO(韓国野球委員会)は13日の理事会で、かねてから韓国でのプレーを希望していた韓国人初のメジャーリーガー、パク・チャンホ投手(38)が2012年韓国でプレーすることを承認した。
パク・チャンホは漢陽大学校を中退して米国メジャーリーグ・ロサンゼルスドジャースと契約し、1994年メジャー初昇格を果たし、韓国人初のメジャーリーガーとして1997年から2001年まで5年連続2ケタ勝利をあげるなど、国民的英雄となった。2002年以降レンジャーズ、パドレス、メッツなど複数の球団を渡り歩き、2010年までメジャーリーグ通算124勝を記録した。2011年は日本プロ野球・オリックスでプレーしたが、わずか1勝どまりで退団となった。
パク・チャンホは2011年シーズン途中から韓国でのプレーを希望する発言を繰り返していたが、規定により国内のプロ野球を経ないで海外の球団と契約した場合は、原則として新人ドラフト会議で指名を受けないと韓国のプロ球団と契約できないことになっている。そのためパク・チャンホの希望がかなえられるかどうかは韓国野球委員会の理事会で審議することになり、韓国人初のメジャーリーガーであるだけでなく、1998年バンコクアジア大会、2006年WBC(ワールドベースボールクラシック)などの国際大会で活躍するなど韓国野球界の発展に尽くしてきた功労者であるということで、特例としてドラフトでの指名を受けずとも韓国プロ野球でのプレーが可能となった。
パク・チャンホの韓国での所属先は、故郷・公州(コンジュ)に近い大田を本拠地とするハンファが有力視されている。パク・チャンホが特例を認められた理由のひとつに、2007年海外進出選手を対象とした特別ドラフトで、ハンファがどの選手も指名しなかったことがあげられる。
(12月13日現在の為替レート : 1億ウォンが673万9400円。)
(文責 : ふるりん)