西軍 4−11 東軍 (仁川・文鶴)
(勝)ソン・ミンハン (敗)ユン・ソンミン
(本塁打) 西軍 : チョ・インソン、イ・ボムホ、キム・ジョングク 東軍 : イ・デホ
2008年のオールスター戦は、最初雨天が心配されたが、晴天の下2年連続12回目となる入場券完売となり、約3万人の大観衆が集まり仁川・文鶴野球場で盛大に行われた。試合開始前の12時半からは北京五輪に出場するキューバ代表とオランダ代表の親善試合が行われ、キューバが10−0で完勝した。韓国、キューバ、オランダの3カ国の選手が出場した試合前の本塁打競争の予選では、韓国代表はパク・チェホン(SK)、キューバ代表はマリン、オランダ代表はアドリアーナが1位となり、決勝に出場することとなった。
(満員にふくれあがった文鶴野球場。)
その他、空軍儀仗隊による公演、女優キム・ヘェスの始球式などもあり、オールスター戦は18時半から開始された。東軍(SK、トゥサン、サムソン、ロッテ)は1回裏西軍の先発ユン・ソンミン(キア)から3番ガルシア(ロッテ、元オリックス)のタイムリー、4番マ・ヘヨン(ロッテ)の犠牲フライで2点を先制した。西軍(ハンファ、LG、ウリ、キア)も2回表東軍の先発ソン・ミンハン(ロッテ)からチョ・インソン(LG)の本塁打で1点を返した。東軍は3回裏西軍の2番手マ・イリョン(ウリ)からガルシア、マ・ヘヨンのタイムリーで3点を追加し、代わった西軍の3番手チャン・ウォンサム(ウリ)からイ・ジョンウク(トゥサン)のタイムリーで7−1とリードを広げた。
西軍は4回表東軍の3番手ペ・ヨンス(サムソン)からイ・ボムホ(ハンファ)の本塁打で1点を返したが、東軍はその裏イ・デホ(ロッテ)が本塁打を打ち1点を追加した。5回終了後には本塁打競争の決勝が行われ、7本ずつで並んだためサドンデスの結果パク・チェホンがアドリアーナに勝ち、自身3度目となるオールスター戦本塁打競争の優勝を飾った。
(本塁打競争で優勝したパク・チェホン。)
西軍は7回表東軍の6番手イ・ジェウ(トゥサン)からキム・ジョングクの本塁打で1点を返すと、8回表イ・ヨンギュが3塁打を打ち送球がそれる間に生還し、8−4と東軍を追い上げた。しかし東軍は8回裏西軍の6番手ポン・ジュングン(LG)からイ・ジニョン(SK)、チェ・ジョン(SK)のタイムリーなどで3点を追加し、ダメを押した。最後はオ・スンファン(サムソン)が9回表の西軍の攻撃を抑え、東軍が11−4と打線の爆発で快勝し、2004年以来の連勝を5に伸ばした。
最優秀選手(MVP)には、普段チームでは4番を打っているが、オールスター戦では特別に1番で出場し4安打1本塁打1打点と大活躍したイ・デホ(ロッテ)が選ばれ、3年ぶり2度目の受賞となり、賞金1000万ウォンとトロフィーが授与された。イ・デホは2007年のオールスター戦でも4安打と活躍した。ロッテの選手がオールスター戦MVPを受賞したのは述べ11人目と8球団中最多で、この試合でもイ・デホ以外に3打点を記録したマ・ヘヨンの活躍が目立った。今季8年ぶりに古巣ロッテに復帰したベテランの強打者マ・ヘヨンは、7月は1軍出場なしと出場機会はなくなってしまっているが、ファン投票で選出されたオールスター戦では期待にこたえ見事な活躍ぶりだった。またファン投票最多得票のガルシアも2打点と活躍した。
その他優秀打者賞には再三外野で好守備も見せたイ・ヨンギュ(キア)、最優秀投手賞には西軍の4番手として5回、6回を完璧に抑えたリュ・ヒョンジン(ハンファ)、敢闘賞にはチェ・ビョンニョン(SK)が選ばれた。北京五輪のため今後8月25日までプロ野球の公式戦は中断されるが、今季のプロ野球の例年にない盛り上がりを象徴するようなオールスター戦で、ファンたちは真夏の一夜の夢を大いに楽しみ、これからの北京での韓国代表の活躍に期待を抱き帰宅の途につくことができたのではないか。
(文責:ふるりん)