DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

  ロッテ、サムソンが開幕連勝スタート  新球団ウリヒーローズ、開幕戦は黒星スタート   

LG 3−1 SK  (仁川・文鶴)
(勝)ポン・ジュングン 1勝  (セーブ)ウ・ギュミン 1敗1S  (敗)キム・グァンヒョン 1敗
本塁打) SK : パク・チェホン 1号
 LGは2回表、SKの先発キム・グァンヒョンから8番キム・ジュンホのプロ2年目にして初打点となるタイムリーを打つなどで2点を先制すると、3回表5番ソ・ドンウクがキア在籍時の2004年以来4年ぶりの打点となるタイムリーで1点を追加し、キム・グァンヒョンをノックアウトした。SKは2番手チェ・ビョンニョンが好投し追加点を許さないが、LGの先発ポン・ジュングンは無失点を続けた。SKは7回裏6番パク・チェホンの本塁打で1点を返した。
 LGは8回裏2死1,2塁のピンチで守護神ウ・ギュミンをマウンドに送った。ウ・ギュミンは29日サヨナラ本塁打を許した汚名を返上し、その後得点を許さずLGが逃げ切り今季初勝利をあげた。元メジャーリーガーで韓国2年目を迎えたポン・ジュングンは8回途中まで1失点と好投し、2007年に記録した6勝中SK相手に2勝した相性のよさを見せた。一方エースとしての活躍が期待される19歳のキム・グァンヒョンは、3回途中でノックアウトと最悪の投球だった。SKではパク・チェホンが3安打1本塁打と活躍。
 

ウリ 1−4 トゥサン  (ソウル・蚕室)
(勝)ラス 1勝  (セーブ)チョン・ジェフン 1S  (敗)チャン・ウォンサム 1敗
本塁打) トゥサン : イ・デス 1号
 トゥサンと新球団ウリヒーローズの開幕戦は、29日の試合が雨天中止となったため、他球団より1日遅れた格好となった。ウリにとっては初の公式戦であったが、新球団ということでファンは少なく、3万人収容の蚕室野球場での観客数は約12000人と、1999年のサンバンウル(現在は消滅)−LGの約11000人以来9年ぶりに少ない数字となった。
 トゥサンは2回裏、ウリの開幕投手チャン・ウォンサムから7番イ・デスの2ランで先制した。4年ぶりの韓国復帰ながら開幕投手を務めたラス(元東北楽天)は、毎回のように走者を出しながら相手の拙攻に助けられ、5回と3分の1を無得点に抑えた。トゥサンは6回裏ウリの2番手ファン・ドゥソンから8番ユ・ジェウンのタイムリーで1点を追加した。ウリは8回表トゥサンの2番手イム・テフンから5番ソン・ジマンの犠牲フライで1点を返し、球団史上初打点も記録した。トゥサンは8回裏ウリの5番手の高卒新人キム・ソンヒョンの暴投で1点を追加すると、最後は守護神チョン・ジェフンが抑え2年ぶりの地元開幕戦を勝利で飾った。
 ラスは最多勝投手となった2004年10月以来、3年半ぶりの韓国での勝利をあげた。トゥサンは5安打で4得点と効率のよい攻撃だったが、ウリは11安打を記録しながらタイムリーがなくわずか1点しかあげられなかった。7番カン・ジョンホが3安打と活躍。

[試合前に握手するイ・グァンファン監督(ウリ)とキム・ギョンムン監督(トゥサン)。]


ロッテ 9−8 ハンファ  (大田)
(勝)キム・イリョプ 1勝  (セーブ)イム・ギョンワン 1S  (敗)ソン・ジヌ 1敗
本塁打) ロッテ : イ・デホ 1号、ガルシア 1号、マ・ヘヨン 1号  ハンファ : イ・ボムホ 1,2号、キム・テワン 1号
 ロッテは1回表ハンファの先発チョン・ミンチョル(元読売)から4番イ・デホのタイムリーで1点を先制し、3回表イ・デホ満塁本塁打で5−0とリードを広げた。ハンファはその裏ロッテの先発の新外国人マクレリーから2番チュ・スンウのハンファ移籍後初タイムリーで2点を返し、4回裏6番イ・ボムホの2ランで5−4と1点差に迫る。勢いに乗ったハンファは5回裏4番キム・テワンの3ランで7−5と逆転し、公式戦初先発のマクレリーは5回7失点で降板した。
 ロッテは7回表ハンファの2番手ソン・ジヌから5番の新外国人ガルシア(元オリックス)の3ランで逆転すると、8回表ハンファの3番手アン・ヨンミョンから7番マ・ヘヨンのロッテ復帰後初本塁打で1点を追加した。ハンファもその裏ロッテの3番手カン・ヨンシクからイ・ボムホのこの試合2本目の本塁打で1点を返したが、最後はイム・ギョンワンが抑え六手が本塁打6本が乱れ飛んだ空中戦を制し、開幕連勝スタートに成功した。
 13安打9得点と打線が爆発したロッテでは、1番チョン・スグン、2番キム・ジュチャンが3安打、イ・デホが5打点と活躍した。かつての主砲マ・ヘヨンも2006年LG在籍時以来2年ぶりの本塁打を打ち、今後の活躍を予感させた。2番手として1回を無失点に抑えたキム・イリョプは、米国マイナーリーグから2007年ロッテに入団したが、ロッテでの1軍初登板で幸運にも韓国初勝利を記録した。ハンファも打線が爆発したものの、チョン・ミンチョル、ソン・ジヌのベテラン投手陣が打たれてしまった。


キア 0−3 サムソン  (大邱
(勝)チョン・ビョンホ 1勝  (セーブ)オ・スンファン 2S  (敗)ユン・ソンミン 1敗
本塁打) サムソン : パク・ハニ 1号
 試合前には先日正式に現役引退を発表し、2軍打撃コーチに転身することとなったかつてのサムソンの主力打者、キム・ハンスの引退セレモニーが行われた。サムソンは3回裏キアの先発ユン・ソンミンから1番パク・ハニの本塁打で1点を先制し、先発の左腕チョン・ビョンホも初回のピンチをしのぐと6回を無失点に抑えた。ユン・ソンミンは6回を1失点と好投したが打線の援護がなく、8回裏追加点のピンチにキアは守護神ハン・ギジュをマウンドに送ったが、サムソンは途中出場の7番パク・ソンミンの兵役からの復帰後初打点となる2点タイムリーで貴重な追加点を奪った。
 最後は守護神オ・スンファンが三者凡退に抑え、サムソンが3度の韓国シリーズ優勝に貢献したキム・ハンスの引退の花道を勝利で飾り、開幕連勝スタートを切った。キアは6番イ・ヒョンゴンの2安打だけに抑えられてしまい、示範競技を首位で終えたときの勢いを感じない。