DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

 チョン・ビョンドゥなどとの2対3の大型トレードが成立

 SKとキアは4日、3対2の大型トレードが成立したことを発表した。SKからはチェ・ジョンボム外野手(30)、キム・ヒョンチョル内野手(27)、イ・ソンウ捕手(26)の3人が、キアからはチョン・ビョンドゥ投手(23)とキム・ヨンフン内野手(23)の2人がトレードされる。

 左腕のチョン・ビョンドゥは高校卒業後2003年トゥサンに入団し、2004年1軍に定着したが、2005年シーズン途中にリオス(現東京ヤクルト)との交換トレードでキアに移籍し、主に中継ぎとして活躍した。2006年にはWBC(ワールドベースボールクラシック)韓国代表にも選ばれ、登板するなどその素質は早くから認められていた。2006年は5勝をあげたものの、2007年は故障でシーズンの大半を棒に振ってしまい、今季は先発として起用されたものの1勝3敗、防御率8.25と結果を出せなかった。新天地SKでは先発左腕が不足していて、チーム事情にかなった補強となっている。4日までのプロ6年間の通算成績は147試合に登板、12勝19敗5セーブ、防御率4.53。
 キム・ヨンフンはプロ2年目の若手内野手で、2007年は控えとして52試合に出場した。今季は4日現在1軍出場はなく、SKではまず1軍昇格が目標となる。

 チェ・ジョンボムは大学卒業後2000年にSKに入団し、優れた打撃と守備で1年目から外野のレギュラーとして活躍し、2002年には自己最高の17本塁打を記録した。だが2005年から出場機会が減りオフには軍に入隊し、今季チームに復帰したが、数年前より選手層が厚くなったため出番は少なく10試合に出場したのみであった。新天地キアでは外野の層が薄く、レギュラーになるチャンスはSKよりも多いと思われる。プロ9年間の通算成績は592試合に出場、打率.267、43本塁打218打点、24盗塁。
 キム・ヒョンチョルは2003年大学卒業後SKに入団し、内野の控えとして6年連続1軍で出場している。2006年には60試合に出場したが、プロ6年間で107試合に出場し通算打率は.167と打撃に問題があると思われ、1軍に定着できないでいる。イ・ソンウは2006年SKに入団したが、4日現在プロ3年間で1度も1軍出場経験がない。キアは正捕手キム・サンフンが故障のため試合に出場できず層も薄いため、控えとしてなら1軍に昇格するチャンスは十分にある。