KBO(韓国野球委員会)は18日、2008年第2回理事会を開き、現代ユニコーンズの存続問題が社会的な話題となる中、16日の球団社長懇談会で合意された8球団制維持を確定し、現代の新しい売却先として国内の企業3社と交渉中であると明らかにした。具体的な企業名などは一切明らかになっていない。2007年から農協、STX、KTと3回の球団売却に失敗してきたKBOにとって、4度目の起死回生のチャンスが訪れている。なお、8球団はKBO側に球団売却についての全権を委任した。
ハ・イルソンKBO事務総長は現在の交渉状況について、2社はかなり積極的だが1社は半々程度の意欲だと述べた。新球団はソウルを本拠地とすることを前提としていて、KT新球団設立発表時に強く反発したトゥサン、LGのソウルを本拠地とする両球団も以前より態度を軟化させているという。加入金はKTが提示した60億ウォン(約7億円)以上であることも明らかになり、トゥサン、LGへの分配金や現代の負債額131億ウォンがまかなえる100億ウォン以上であると考えられる。
なお18日朝、外資系企業が新球団を設立することになったと一部のマスコミが報じたが、KBOは現在交渉中の企業は3社とも韓国の企業であり、現代系列の企業ではないと否定した。交渉成立の時期は未定であるが、今後審議を重ね3社のうち1社に球団を売却する予定で、2008年シーズン開幕まで2ヶ月あまりしかないため可能な限り急ぐとした。KBO側は報道陣の質問に対して企業名を示唆するような発言は一切せず、秘密を貫き通した。これまで3度の交渉は、かなり早い段階で企業名や具体的条件が明らかになってしまい、それがもとですべて失敗に終わってしまったためであろう。
なお、17日にソウルで8球団のファンたちが合同で行った署名活動について、ファンの代表が約6200名分の署名をKBOに提出し、受理された。現代は本来なら17日から米国など海外キャンプへ出発する予定だったが、KTの新球団設立撤回により延期となった。球団の行方が定まっていないため、海外キャンプ実施は難しくなったが、KBOは現代の選手たちが開幕に向けて練習できるよう支援すると伝えた。