年間総合優勝を決める2023年ポストシーズンは10月19日に開幕する。例年と同じくワイルドカード決定戦、準プレーオフ、プレーオフ、韓国シリーズの順で開催される。
ポストシーズンの幕開けとなるワイルドカード第1戦(10月19日18時半:昌原)の予告先発投手はNCがタナー(※11試合・5勝2敗・防御率2.92)、トゥサンがクァク・ピン(※23試合・12勝7敗・防御率2.90)と発表された。両チームのポストシーズンでの対戦は2020年韓国シリーズ以来で、通算ではトゥサンの3勝1敗である。第1戦でNCが勝つとそのまま10月22日からの準プレーオフに進出、SSGと対戦し10月30日からのプレーオフ(KTと対戦)出場をかけて争う。なお第1戦でトゥサンが勝つと10月20日18時半から昌原で第2戦が開始され、勝者が準プレーオフに進出する。なお、9回を終えて同点の場合の延長戦は15回まで行われ、15回表に先攻のトゥサンが無得点だった場合、15回裏のNCの攻撃はなくその時点で準プレーオフ進出が決定する。なおワイルドカード決定戦は2015年に開始され、これまで8年連続でレギュラーシーズン4位チームが準プレーオフに進出している。
過去の例を見るとレギュラーシーズン4位のNCが有利である。NCのカン・イングォン監督、トゥサンのイ・スンヨプ監督(元オリックス)はともに監督1年目でポストシーズンに進出し、大舞台での采配は初となる。
5位トゥサンは3連敗でレギュラーシーズンを終え、4位NCも最後のキアとの2連戦で勝てずSSGとのし烈な3位争いに敗れた。下り坂でポストシーズンに入った両チームにおいて、第1戦にはともに安定感のある先発投手を起用した。もし第1戦でトゥサンが勝ち第2戦が行われる場合、NCはソン・ミョンギ、トゥサンはブランドンが先発投手として起用されると思われる。なお最多勝(20勝)、最優秀防御率、最多奪三振の個人タイトル3部門を受賞するNCのフェディ、チーム最多勝(13勝)のトゥサンのアルカンタラ(元阪神)はともに登板日程の影響でこのワイルドカード決定戦の出場登録選手からは外れ、SSGとの準プレーオフ(10月22日からの予定)に進出した場合に登板するものと思われる。
※ 2023年レギュラーシーズンの成績。
【2023年 ポストシーズン日程】
[ワイルドカード決定戦:NCダイノス-トゥサンベアース]
第1戦:10月19日(木) 18時半 昌原
第2戦:10月20日(金) 18時半 昌原
[準プレーオフ:SSGランダース-ワイルドカード決定戦勝者]
先に3勝したチームがプレーオフに進出。
第1戦:10月22日(日) 14時 仁川
第2戦:10月23日(月) 18時半 仁川
第3戦:10月25日(水) 18時半 ワイルドカード決定戦勝者の本拠地
第4戦:10月26日(木) 18時半 ワイルドカード決定戦勝者の本拠地
第5戦:10月28日(土) 14時 仁川
先に3勝したチームが韓国シリーズに進出。
第1戦:10月30日(月) 18時半 水原
第2戦:10月31日(火) 18時半 水原
第3戦:11月2日(木) 18時半 準プレーオフ勝者の本拠地
第4戦:11月3日(金) 18時半 準プレーオフ勝者の本拠地
第5戦:11月5日(日) 14時 水原
[韓国シリーズ:LGツインス-プレーオフ勝者]
先に4勝したチームが年間総合優勝。敗れたチームはレギュラーシーズンの順位関係なく年間2位となる。
第1戦:11月7日(火) 18時半 ソウル・蚕室
第2戦:11月8日(水) 18時半 ソウル・蚕室
第3戦:11月10日(金) 18時半 プレーオフ勝者の本拠地
第4戦:11月11日(土) 14時 プレーオフ勝者の本拠地
第5戦:11月13日(月) 18時半 ソウル・蚕室
第6戦:11月14日(火) 18時半 ソウル・蚕室
第7戦:11月15日(水) 18時半 ソウル・蚕室
※ 9回を終えても同点の場合、延長は15回まで行われる(準プレーオフ以降は引き分け再試合あり)。試合が雨天などで翌日以降に順延となった場合、以降の日程もそれに応じて順延される。
(文責:ふるりん)