DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

ポストシーズン(10.28) 結果

プレーオフ、キウム3連勝で3年ぶりの韓国シリーズ進出

2022年 プレーオフ 第4戦


LG 1-4 キウム  (ソウル・高尺)
(勝)エップラー 1勝  (セーブ)キム・ジェウン 3S  (敗)ケリー 1勝1敗

本塁打) キウム : プイーグ 2号

 キウムが2勝1敗としたプレーオフ第4戦は、高尺スカイドームに満員の観客を集めて始まった。

 LGは1回表にキウムの先発エップラー(元オリックス)から2番パク・ヘミンと3番キム・ヒョンスの連打でチャンスを作ると、4番チェ・ウンソンのタイムリーで1点を先制した。キウムは1回裏にLGの先発ケリーから2番パク・チュンテと3番イ・ジョンフの連打でチャンスを作ると、4番キム・ヘェソンのタイムリーで1-1の同点に追いついた。LGは3回表にパク・ヘミンがヒットで出るがキム・ヒョンスが併殺打に倒れた。キウムは3回裏に5番プイーグの本塁打で2-1と逆転した。LGは4回表にチェ・ウンソンと7番ムン・ソンジュのヒットでチャンスを作るも無得点に終わった。

 LGは5回表にパク・ヘミンの二塁打でチャンスを作るもまたも無得点に終わった。キウムは5回裏にパク・チュンテのヒットとプイーグへの四球でチャンスを作るも追加点はなかった。キウムは6回裏にLGの2番手キム・ジンソンから7番イ・ジヨンのヒットと盗塁でチャンスを作るもまたも無得点だった。キウムの2番手チェ・ウォンテは7回表から登板した。キウムは7回裏にLGの3番手チョン・ウヨンから代打イ・ヨンギュへの四球、相手のエラーでチャンスを作るとプイーグのタイムリーで1点を追加した。さらに代わったLGの4番手コ・ウソクから6番キム・テジンのタイムリーでもう1点を追加した。

 LGは8回表に代打イ・ジェウォンへの死球、3番キム・ヒョンスのヒットでチャンスを作るも、代わったキウムの3番手キム・ドンヒョクからチェ・ウンソンが併殺打に倒れ無得点に終わった。キウムの4番手キム・ジェウンはムン・ボギョンに二塁打を許すも無得点に抑え、キウムが第2戦から3連勝で2019年以来となる韓国シリーズ進出を決めた。6回を1失点に抑えたエップラーが勝利投手。プレーオフMVP(最優秀選手)には4試合で打率5割のイ・ジョンフが選ばれた。

プレーオフMVPのイ・ジョンフ(キウム) https://sports.news.naver.com/news?oid=410&aid=0000903553

 

 一方LGは第2戦から3連敗で、この試合でもケリーが5回2失点で降板し打線がつながらなかった。LG打線ではパク・ヘミンが3安打と活躍。LGはレギュラーシーズン2位という有利な立場を生かせず、2002年以来20年ぶりとなる韓国シリーズ進出に失敗した。2年目のリュ・ジヒョク監督などのベンチはこのプレーオフで選手交代などの采配がことごとく裏目に出た。また、レギュラーシーズンでは15勝したプルトコが故障明けで状態が悪く、ルイーズ、ガルシアともにポストシーズンを前にして自由契約となり、キウムのプイーグのような長打力のある外国人選手の不在も大きな敗因となった。

 2022年の韓国シリーズは、レギュラーシーズン優勝のSSGとプレーオフ勝者のキウムとの対戦となり、11月1日18次堀SSGの本拠地・仁川SSGランダースフィールドで開始される。

 

(文責:ふるりん