DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

ポストシーズン(10.13) 結果

KT、ワイルドカード決定戦に勝利し準プレーオフ進出

2022年 ワイルドカード決定戦 第1戦


キア 2-6 KT  (水原)
(勝)ソ・ヒョンジュン  (敗)ノリン

 2022年ポストシーズンは、レギュラーシーズン4位のKTと5位のキアとのワイルドカード決定戦より始まった。2015年より本格的にプロ野球へ参入したKTにとって、初めて本拠地・水原でのポストシーズンの試合となった。

 キアの先発ノリン(元埼玉西武)は2回裏まで一人の走者も出さず、KTの先発ソ・ヒョンジュンも3回表まで一人の走者も出さなかった。KTは3回裏に先頭の7番ペ・ジョンデが四球で出塁すると8番パク・キョンスが送りバントで二塁へ進み、9番シム・ウジュンがヒットでチャンスを広げると、1番チョ・ヨンホのタイムリーで2点を先制した。さらに3番アルフォードの打球をキアのライトのナ・ソンボムが後ろへそらしてしまい、KTが1点を追加した。次の4番パク・ピョンホは四球を選ぶと、キアはノリンから2番手パノーニに交代させた。

 キアは4回表に1番リュ・ジヒョクが二塁打でチーム初安打を記録すると、3番ナ・ソンボムのヒットでチャンスを拡大し、4番ソクラテスのタイムリーで1点を返した。キアは5回表にも9番パク・チャンホがヒットで出てリュ・ジヒョクの内野ゴロの間に二塁へと進むと、2番イ・チャンジンの内野ゴロからの送球をソ・ヒョンジュンが一塁で捕球できず、その間に二塁走者が生還し1点を返した。キアは6回表に5番チェ・ヒョンウの二塁打でチャンスを作るも、代わったKTの2番手キム・ミンスが同点を許さなかった。

 キアは7回表にパク・チャンホのヒットと盗塁、リュ・ジヒョクへの四球でチャンスを作るも生かせなかった。KTは7回裏にキアの3番手チョン・サンヒョンから先頭のペ・ジョンデがヒットで出るも、代わったキアの4番手イ・ジュニョンは追加点を与えなかった。KTの3番手ベンジャミンは8回表を無失点に抑えた。KTは8回裏にキアの5番手イ・ウィリからアルフォード、5番チャン・ソンウ、途中出場の6番オ・ユンソクへの四球で満塁のチャンスを作ると、代わったキアの6番手チャン・ヒョンシクからペ・ジョンデの走者一掃となるタイムリーで3点を追加した。

ペ・ジョンデ(KT)は7回裏に走者一掃の3点タイムリ二塁打 https://www.yna.co.kr/view/AKR20221013175500007?input=1195m

 

 KTの4番手キム・ジェユンは9回表にパク・チャンホにヒットを許すが無失点に抑え、レギュラシーズン4位のKTが勝利したため第1戦で終了となり、10月16日からの3位キウムとの準プレーオフへ進出し、韓国シリーズ2連覇へ向けて一歩を踏み出した。6回途中まで2失点に抑えたソ・ヒョンジュンが勝利投手となり、リリーフ陣は無失点に抑えた。一方、2018年以来4年ぶりにポストシーズンへ進出したキアは先発ノリンが3回途中3失点で降板し、攻撃陣もチャンスを生かしきれず主導権を握れなかった。キア打線ではパク・チャンホが3安打と活躍。キアはキム・ジョングク監督1年目の2022年シーズン、前年の9位から5位に順位を上げて4年ぶりのポストシーズン進出を果たすなど、再建に向けて一定の成果を出すことができた。

 LGとのプレーオフ(第1戦は10月24日を予定)をかけてKTとキウムが対戦する準プレーオフ第1戦は、10月16日14時より高尺スカイドームで開始される。

 

(文責:ふるりん