キアタイガーズは8月26日、2021年シーズンの新外国人選手としてボー・タカハシ投手(24)と年俸6万ドル、移籍料10万ドルなど総額16万ドルで契約した。キアは8月11日付で大麻の輸入が発覚した外国人選手アーロン・ブルックス投手を任意脱退選手として退団させており、代役となる外国人選手を探していた。
日系3世でブラジル出身の右腕ボー・タカハシは2014年にMLBシンシナティレッズと契約し、傘下のマイナーリーグチームに所属していた。2019年にはレッズで初めてメジャーリーグに昇格するも出場機会はなかった。2021年シーズンはアリゾナダイヤモンドバックスとマイナー契約を結び、傘下のAAA級マイナーリーグチームで18試合に登板、3勝7敗、防御率4.45の成績だった。マイナーリーグの7年間の通算成績は131試合に登板、42勝41敗、防御率4.18。2017 WBC(ワールドベースボールクラシック)予選にブラジル代表として出場した。ブラジル国籍の外国人選手はプロ野球史上初である。
メジャーリーグで出場したことがない現在24歳のボー・タカハシは8月15日以降に契約したため、2021年のポストシーズンに出場できないが、8月25日時点で9位に留まるキアにとって、レギュラーシーズン5位以上が出場するポストシーズン進出のための補強というよりも、2022年シーズン以降を見越した契約といえる。
(文責 : ふるりん)