DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

  6月17日 ロッテジャイアンツ−SKワイバーンズ(仁川SK幸福ドリーム球場)


 6月17日、仁川(インチョン)SK幸福ドリーム球場では、予定通り17時からロッテジャイアンツ−SKワイバーンズの試合が開始されました。
 

 SKの先発は、エースのキム・グァンヒョンが故障で離脱したことによりその代役となった19歳のプロ2年目の若手イ・ウォンジュンでした。
 一軍初先発だったイ・ウォンジュンは緊張からか1回表に先制2ランを打たれると、2回表には本塁打をさらに2本浴び、この回でマウンドを降りました。
この日のSKの選手たちは、オールドスタイルの「INCHEON(インチョン)」ユニフォームを着用していました。

 


 劣勢にもかかわらず1塁側のSK応援席は応援団長、チアリーダー、マスコットが舞台に上がりファンたちを盛り上げ続けています。
 応援団長とチアリーダーが着ている黒いユニフォームはこの後、6月30日、7月1日のLGツインズ戦でのイベントのために販売されました。




 初めて野球場を訪れたファンたちでも応援歌を歌って参加できるよう、内野席に設置された長いオーロラビジョンに歌詞が出ています。



 
 試合の合間に、1塁側応援席ではSKファンとロッテファンによる腕相撲の対決が繰り広げられていました。
 応援するチームは違えど、同じプロ野球ファンとして相手チームのファンに対して寛容な空気があるから成り立ちますね。




 SKは2000年の球団創設以降3回の韓国シリーズ優勝を成し遂げましたが、4回目の優勝を願う情熱が熱く感じられます。 



 

 ロッテが7本の本塁打でリードを広げますが、SKも必死に食い下がります。
 1塁側のファンたちもそれにこたえてますます大きな声援を送ります。







 初夏の短い夜の帳が野球場を覆ったころ、熱戦も幕を閉じました。
 SKはあいにく敗れましたが、ファンたちは次の観戦での勝利を信じて帰途についていきました。

 


(文責:ふるりん