1月末から3月上旬にかけ、プロ野球10球団は寒冷な韓国を離れて国外の温暖な気候の地域でキャンプを実施しました。今回は韓国から比較的近く、複数の球団の一軍がキャンプを実施した日本・沖縄島の様子を手身近にお伝えします。
まずは2月28日、沖縄島南部の東風平(こちんだ)総合運動公園です。開幕前だけでなくシーズン終了後のハンファのキャンプ地として利用されています。この日はキアとの練習試合が行われました。
ハンファの先発は新外国人選手チャド・ベルで、キアの先発は高卒新人キム・ギフンでした。
しかしキム・ギフンは2回裏までに本塁打2本を浴びて5失点、チャド・ベルは4回表途中で降板し2番手が打たれ4失点と、あまりよい印象を残せませんでした。
ハンファの選手で目を引いたのはノ・シファンです。高卒新人ながら先発で出場し三塁を守り、3安打を記録しました。
なお、試合開始の13時ごろは晴れていましたが、6回表ごろから雨が強く降り始め、6回裏終了時点で試合続行が不可能と判断されたようで、練習試合は9-9の引き分けで終了しました。
さて、翌3月1日は沖縄島中部の具志川野球場を訪問しました。ここは2月中旬までトゥサン一軍が利用し、その後アメリカ合衆国・フロリダ州でのキャンプを終えていったん韓国へ戻ってきたSK一軍が利用しています。
この日はLGとの練習試合が行われ、LGの選手たちは到着後野球場横のサブグラウンドで練習していました。
SKとLGの練習試合は13時に開始され、途中からSKファンたちのキャンプ見学ツアーの一行が応援団長とともに試合を観戦していました。
なお、途中から応援団長は小さな音響を用意して、2019年シーズン初の応援活動を始めました。チアリーダーの代わりは元気なSKファンのちびっ子たちでした。
バックネット裏には試合に出場する予定がないと思われるSKの選手たちが陣取っていました。
練習試合はチェ・ジョンの本塁打などでSKが8-4で勝利しました。
試合後、キャンプ見学ツアーのファンたちはグラウンドでSKの選手たちと記念撮影をしていました。
2019年シーズン、SKの注目選手の1人としてハ・ジェフン投手があげられます。高校卒業後にMLB(メジャーリーグベースボール)・シカゴカブスと契約し、2015年までカブス傘下のマイナーリーグチームで主に投手として活躍していました。しかし野手としてのプレーを希望したため2016年に日本の四国アイランドリーグ・徳島へ移籍し、その後一時期日本プロ野球・東京ヤクルトにも在籍しました。2018年に新人ドラフトでSKから指名され、2019年は初めて韓国でプロ野球選手として活躍することになります。なお、SKでは投手として登録され、3月1日の練習試合でも登板し1回を無失点に抑えました。
日が傾きはじめると選手やスタッフたちは球場の片づけを始め、宿舎へと引き上げていきました。
(文責:ふるりん)