首都ソウル市内の最大の野球場、蚕室総合運動場野球場は、本拠地とするLGツインズ、トゥサンベアーズのファンだけでなく、3塁側の遠征のチームを応援するファンの熱気でもあふれています。
プロ野球レギュラーシーズン開幕から1週間あまり、開幕戦を遠征先のNCの本拠地・馬山で過ごしたLGツインズは、本拠地開幕戦として3月30日から4月1日までの3連戦で、2017年韓国シリーズ優勝チームのキアタイガースと対戦しました。
(ホームベースの1塁側に永久欠番となった41番キム・ヨンス、9番イ・ビョンギュをたたえるパネルが掲示されている。)
この日の蚕室総合運動場は野球場の横の学生体育館で男子プロバスケットボールのプレーオフ4強戦(準決勝に相当):SKナイツ−KCCイージス、主競技場でプロサッカーKリーグ2:ソウルイーランドFC−富川(プチョン)FCのリーグ戦も開催され、いつになくプロスポーツの熱狂に包まれていましたが、その中でも一番最後の17時開始のプロ野球が最も多くの2万人以上の観客を集めていました。
3月末としては例外的な温かさとなったこの日の蚕室野球場は、キアがヤン・ヒョンジョン、LGがチャ・ウチャンとエース級の先発投手の対決が予告されていたこともあり、入場券完売となりました。
試合開始前には伝統衣装を着た楽団による公演もあり、始球式は2018年に人気が上昇した女性ダンスグループ・MOMOLANDのメンバーたちによって行われました。
まずは3塁側のキアタイガースの応援席です。
ソウルや首都圏には、キアの本拠地・光州や周囲の全羅南道出身者が少なくなく、故郷の球団を応援しようとする人々だけでなく、その熱気に魅せられた人々たちも赤と黄色の情熱で観客席を埋めています。
そして1塁側のLGツインズの応援席です。
7回裏に追加点を奪うと、夜の闇は深まっていきましたが熱狂の渦はさらに勢いを増していきました。
ホームベースの真上から見ると、1塁側と3塁側できれいに赤い情熱が分かれているのがわかりました。
試合はLGが勝利し、1塁側のファンたちは高らかに歌い歓喜をかみしめていました。
敗れた3塁側のファンたちも明日の試合に希望を抱いて帰途についていきました。
この蚕室野球場のみならず高尺スカイドーム、仁川SK幸福ドリーム球場、水原KTウィズパークといった首都圏のプロ野球本拠地は、3塁側の地方球団のファンの熱気で埋め尽くされることが珍しくありません。
参考までに、先日4月21日、蚕室野球場でのキア−トゥサン戦もこの日同様に入場券が完売となりました。
キアのみならずロッテ、ハンファなど地元に熱狂的なファンがいるチームの土日・祝日の試合では、できる限り早く入場券をお買い求めになることをお勧めいたします。
本拠地とは違った遠征先ならではのファンの熱気を体験できます。
(文責:ふるりん)