いよいよ9月も半ばに差し掛かり、9月10日時点で2017年のプロ野球レギュラーシーズンは約90%を消化しました。
ポストシーズンへ進出できる上位5チームをめぐる争いはクライマックスを迎えようとしています。
もちろんどのチームも、韓国シリーズへ直行できるレギュラーシーズン1位の座を確保しようとしており、現時点で最も有利なのは開幕直後の4月から首位を維持し続けているキアです。
本拠地・光州(クァンジュ)周辺の韓国南西部だけでなく、首都圏にもキアファンは多く、トゥサンとLGの本拠地・蚕室野球場、ネクセンの本拠地・高尺スカイドームなどのキア戦では、遠征チームの三塁側応援席も大変な盛り上がりを見せています。
そこで、今回は2009年以来8年ぶりの韓国シリーズ優勝を夢見てファンたちが集うキアの本拠地・光州チャンピオンズフィールドの様子をお届けします。
2014年に開場したまだ新しさの残る野球場は、まさにボールパークと呼ぶにふさわしい設備と雰囲気です。
場内通路からは野球場全体を見渡すことができ、内外野を一周できるようになっています。
内野に多くの売店が集まっていますが、大型電光掲示板を備えた外野バックスクリーンの裏にも売店があり、不便さを感じさせません。
外野は芝生に覆われ、木製のベンチも配置されて応援の熱気に包まれた内野席とはまた違う雰囲気で野球観戦を楽しめます。
真夏にはプールも設置されています。
また平日の夜ということで、テーブル席で料理やアルコールなどを口にしながら同僚たちと野球観戦を楽しむ会社帰りと思われる人々も見かけました。
平日にもかかわらず、キアの応援席となっている三塁内野1階席(親会社のキア自動車の車種であるK3・K5・K7・K9ゾーンに区別されています)は、試合開始の18時半過ぎから盛り上がり続けました。
また5回裏終了時に、普段は内野席のステージで踊るチアリーダーたちがグラウンドに出てパフォーマンスを見せていました。
大多数のキアファンたちは、首位に立つチームが8位ハンファを圧倒することを期待していたでしょうが、前日まで3連敗と上がらないキアは1回表にミスも重なり4点を先制され、2回表以降も追加点を奪われていきます。
キアの攻撃は短く4回裏に1点を返しましたが、その後も失点を重ね、最後の9回裏の攻撃でも1点を奪うにとどまり、2-11と主導権を握れず4連敗となりました。
その後連敗からは脱出しましたが、10日に光州でのサムソン戦に敗れ、首位ではあるものの2位トゥサンとのゲーム差は3.5と決して楽観できる状況ではありません。
残り17試合となったキアの2017年シーズン、戦力的に苦しい状況が続いていますが何とか逃げ切りレギュラーシーズン1位を決め、前身のヘテ時代を含めて10回進出し一度も敗れていない韓国シリーズに進出し、8年ぶり11度目の優勝を果たすことはできるのでしょうか?
それとも2位以下のチームの逆転があるのでしょうか?
今後も当ブログでは佳境を迎える2017年シーズンの熱戦の様子を日々お伝えしていきますので、ご期待ください。
(文責:ふるりん)