先日紹介したキアの本拠地・光州では、2014年シーズンからの利用開始を目指して新球場の建設が順調に進んでいます。同じように、1982年のプロ野球スタートから30年以上本拠地として利用され続けてきたサムソンの大邱市民運動場野球場にも、徐々に別れの時が近づいているのです。
4月30日は火曜日でしたが、翌5月1日がメーデーで国民の祝日ではないものの、休みとなる会社が多く、大邱の下町にあるこの古びた野球場は満員に近いファンで賑わっていました。2013年シーズン、球団史上初の韓国シリーズ3連覇を目指すサムソンは、地元の熱心なファンの声援を受け、6月16日現在首位に立っています。
以前はマスコットのライオンが応援ステージに立っていましたが、2013年シーズンから他球団と同じく男性の応援団長がリードを取るようになっています。なお、サムソンの応援ステージ付近の内野3塁席付近はすべて指定席で、球場が1万人程度の収容人数しかなく、土日などは売り切れることもあるのでご注意ください(近年、内外野の入口が別れ自由に行き来できなくなっています)。
応援は熱狂的というより、親しみやすいものが多いのでくつろぎやすい野球場だと思います。
2013年シーズンからは、スタンド外側の通路の柱にリュ・ジュンイル監督をはじめとして、イ・スンヨプ(元オリックス)、オ・スンファン、チャン・ウォンサムなどサムソンの主力選手の写真を飾るようになりました。
試合は3-1で当時好調だったネクセンが勝ち、サムソンファンはとぼとぼと帰宅の途につきました。
2012年12月、大邱の中心市街地から東へ8kmほどの蓮湖(ヨンホ)地区で、2015年末の完成を目指し、サムソンの新本拠地となる野球場の建設が開始されました。
順調に工事が進めば、この野球場でサムソンの選手たちを見られるのはあと2年少々となります。
イ・マンス(現SK監督)、ヤン・ジュンヒョク(現野球解説者)、イ・スンヨプなどのスター選手たちが素晴らしいプレーでファンたちを魅了してきたこの大邱の古き良き野球場も、プロ野球の発展とともにその役目を終える日が近づいているのです。
(文責 : ふるりん)