今回は、2016年に完成しまだ新しさの残る大邱サムソンライオンズパークの様子です。
韓国南東部の地方都市・大邱(テグ)の中心街から都市鉄道2号線で15分程度。
大公園(テゴンウォン)駅の目の前に最新鋭のボールパークがそびえています。
野球場の正面にはサムソンライオンズの顔であるイ・スンヨプ選手の躍動感あふれる打撃フォームが描かれ、場内には過去の7度の韓国シリーズ優勝(年間総合優勝は8回)を記念するモニュメントなどが掲げられています。
しかし、サムソンライオンズは2015年に史上初の韓国シリーズ5連覇を逃してから、2016年はチーム史上最低の9位に終わり、2017年シーズンも6月4日現在で最下位と低迷が続いています。
管理人が訪問した5月4日は、翌5日が子供の日の祝日だったこともあり3塁側の内野応援席は賑わっていましたが、野球場全体を包むほどの熱気は感じられませんでした。
かつては常勝の名をほしいままにしていたチームが思うようにいかないからでしょうか。
それでも夜の闇が深まっていくとともに、応援の熱気は高まっていきます。
サムソンが回を追うごとに得点差が開いても、応援団長やチアリーダーたちのパフォーマンスはさえわたり、ファンたちもそれに引っ張られていくかのように声をあげて歓声を送り続けます。
気が付けば試合は9回裏、15点差にまで開いていました。
しかしサムソンファンたちはこの選手の登場を待ちわびていました。
40歳にしてプロ野球の本塁打・打点などの通算記録を塗り替え続けている「レジェンド(伝説)」、イ・スンヨプです。
この日は先発から外れ9回裏に代打での登場で、通算1800試合出場を達成しました。
大歓声にもかかわらずイ・スンヨプは三振し、9回裏も無得点に終わりサムソンは2-17で15点差の大敗を喫しました。
その後徐々に調子を上げては来ていますが、依然最下位にとどまっているサムソンライオンズ。
まだまだ先の長い2017年シーズン、この美しいボールパークが勝利をこいねがう地元のサムソンファンや、遠くから応援しに駆け付けるチームのファンたちによってより魅力ある空間になることを願います。
(文責:ふるりん)