KBO(韓国野球委員会)は8日賞罰委員会を開き、2015年12月、海外違法賭博で略式起訴され罰金を科せられたイム・チャンヨン(39)、オ・スンファン(33)の2名について、今後韓国プロ野球のチームと契約した場合、当該シーズンの公式戦50%に相当する試合数の出場停止処分を決定した。この処分は一軍のみならず二軍の試合にも適用される(2016年シーズンの一軍公式戦は1チーム当たり144試合)。
イム・チャンヨンは1995年高校卒業後ヘテへ入団、右サイドハンドの速球を武器に1998年最優秀救援投手となった。2000年よりサムソンへ移籍、主力投手として2002年、2005年、2006年の韓国シリーズ優勝に貢献した。2008年から2012年まで日本プロ野球・東京ヤクルトに在籍した。2013年メジャーリーグベースボール・シカゴカブスに所属し、2014年よりサムソンへ復帰した。2015年シーズンは55試合に登板、5勝2敗33セーブ、防御率2.83で自身2度目の最多セーブのタイトルを獲得した。だが海外違法賭博疑惑により韓国シリーズに出場できず、チームはプロ野球史上初の同シリーズ5連覇を逃した。また11月に開催されたWBSCプレミア12韓国代表にも選ばれていたが交代となった。そして2015年シーズン終了後に発表された2016年保留選手名簿から外され、サムソンを退団となり無所属となった。韓国でのプロ通算15年間の成績は638試合に出場、114勝72敗232セーブ6ホールド、防御率3.31。
オ・スンファンは2005年から2013年までサムソンに所属し、5度の最多セーブのタイトルを獲得、プロ野球史上個人通算最多の277セーブを記録している。2015年シーズン限りで日本プロ野球・阪神を退団した。
（文責：ふるりん）
