DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

オ・スンファン(元阪神)、2013年以来のサムソン復帰

 サムソンは8月6日、オ・スンファン投手(37)と年俸6億ウォンで2019年シーズンの残り試合での契約を結んだ。2013年以来のサムソン復帰となる。

 右腕オ・スンファンは大学卒業後、2005年にサムソンへ入団し新人の年からリリーフとして活躍、韓国シリーズ優勝に貢献した。翌2006年はプロ野球記録のシーズン47セーブで韓国シリーズ2連覇に貢献、2008年まで3年連続最多セーブの個人タイトルを受賞した。2009年以降はひじの故障で成績が悪化するも、2011年には再び47セーブで最多セーブを記録しサムソンの韓国シリーズ優勝に貢献した。2012年にも自身5回目の最多セーブを記録し、2013年までにプロ野球史上最多の個人通算277セーブを記録した。

 2013年シーズン終了後、球団との合意で国外へ進出することにし、2014年から2015年まで日本プロ野球阪神と契約し2年連続セントラルリーグ最多セーブを記録した。2016年からMLB(メジャーリーグベースボール)・セントルイスカーディナルスと契約し、中継ぎ、抑えともにこなせるリリーフとして同年は76試合に登板した。2018年からトロントブルージェイズに移籍し、シーズン途中の7月にコロラドロッキーズへ移籍した。2019年シーズンはロッキーズで21試合に登板するも3勝1敗、防御率9.33と成績は悪化し、7月26日にFA(フリーエージェント)となっていた。メジャーリーグでの4年間の通算成績は232試合に登板、16勝13敗42セー45ホールド、防御率3.31。韓国でのプロ9年間の通算成績は444試合に登板、28勝13敗277セーブ11ホールド、防御率1.69。

 野球韓国代表としては2006 WBCワールドベースボールクラシック)、2008年北京オリンピック、2009 WBC、2013 WBC、2017 WBCなどの国際大会に出場している。

 なおオ・スンファンはひじの手術を受けるため当分の間はリハビリに努めることになる。また2015年にほかのサムソンの選手たちとマカオでの不法賭博に関与した件で、韓国プロ野球に復帰する際はレギュラーシーズンの半分(2019年では72試合)の出場停止処分を受けているため、2019年シーズンの登板はなく、リハビリを終えて2020年シーズン開幕後の4月以降にサムソンでの復帰後初登板を果たすとみられる。背番号は2013年までつけていた21に決まった。

 

(8月6日時点での為替レート:1億ウォンが877万5700円。)

 

(文責:ふるりん