NCは12日、ソン・ミンハン投手(40)の現役引退を発表した。
大学時代の1994年広島アジア大会、1996年アトランタオリンピックに韓国代表として出場したソン・ミンハンは、卒業後1997年ロッテに入団した。2000年12勝と活躍し、2001年15勝で最多勝のタイトルを獲得した。2005年18勝で最多勝、最優秀防御率(2.46)のタイトル二冠に輝き、シーズンMVP(最優秀選手)を受賞した。ロッテのエースとして活躍し、プロ入り後も2000年シドニーオリンピック、2006年・2009年WBC(ワールドベースボールクラシック)、2006年ドーハアジア大会の国際大会にも出場した。
だが2010年以降故障で一軍登板がなく、2011年でロッテを退団した。1年のブランクを得て2013年NCに入団し、一軍での登板を果たし先発にリリーフに活躍した。2015年シーズンは26試合に登板、11勝6敗、防御率4.89の成績で、自身7年ぶり、プロ野球史上初となる40歳以上での2ケタ勝利を記録した。だが年齢を考え完全に力が落ちる前にユニフォームを脱ぎたいという本人の意向もあり、現役引退となった。プロ通算18年間の成績は388試合に登板、123勝88敗22セーブ、防御率3.55。今後はNCの少年野球部門で指導する予定。
またイ・ヘェチョン投手(36)も2015年シーズン限りで韓国での現役生活を終え、今後はオーストラリアンベースボールリーグ(ABL)のアデレード・バイトに所属する予定である。高校卒業後1998年OB(1999年よりトゥサン)に入団し、1999年77試合に登板した。2003年自己最多の83試合に登板し、左の中継ぎとして活躍し、2005年より先発に転向した。2008年シーズンオフ、FAで日本プロ野球・東京ヤクルトに移籍し、2010年限りで退団した。2011年よりトゥサンに復帰したが以前ほどの活躍を見せられず、2013年オフの戦力分配を目的とした2次ドラフトでNCへ移籍した。2015年シーズンは29試合に登板、勝敗なしの3ホールド、防御率5.19の成績だった。韓国でのプロ通算16年間の成績は706試合に登板、56勝48敗7セーブ72ホールド、防御率4.42。
(文責:ふるりん)