DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

  ソン・ミンハン引退、イ・ヘェチョン(元東京ヤクルト)はオーストラリアで現役続行

 NCは12日、ソン・ミンハン投手(40)の現役引退を発表した。
 大学時代の1994年広島アジア大会、1996年アトランタオリンピックに韓国代表として出場したソン・ミンハンは、卒業後1997年ロッテに入団した。2000年12勝と活躍し、2001年15勝で最多勝のタイトルを獲得した。2005年18勝で最多勝最優秀防御率(2.46)のタイトル二冠に輝き、シーズンMVP(最優秀選手)を受賞した。ロッテのエースとして活躍し、プロ入り後も2000年シドニーオリンピック、2006年・2009年WBC(ワールドベースボールクラシック)、2006年ドーハアジア大会の国際大会にも出場した。
 だが2010年以降故障で一軍登板がなく、2011年でロッテを退団した。1年のブランクを得て2013年NCに入団し、一軍での登板を果たし先発にリリーフに活躍した。2015年シーズンは26試合に登板、11勝6敗、防御率4.89の成績で、自身7年ぶり、プロ野球史上初となる40歳以上での2ケタ勝利を記録した。だが年齢を考え完全に力が落ちる前にユニフォームを脱ぎたいという本人の意向もあり、現役引退となった。プロ通算18年間の成績は388試合に登板、123勝88敗22セーブ、防御率3.55。今後はNCの少年野球部門で指導する予定。
 またイ・ヘェチョン投手(36)も2015年シーズン限りで韓国での現役生活を終え、今後はオーストラリアンベースボールリーグ(ABL)のアデレード・バイトに所属する予定である。高校卒業後1998年OB(1999年よりトゥサン)に入団し、1999年77試合に登板した。2003年自己最多の83試合に登板し、左の中継ぎとして活躍し、2005年より先発に転向した。2008年シーズンオフ、FAで日本プロ野球東京ヤクルトに移籍し、2010年限りで退団した。2011年よりトゥサンに復帰したが以前ほどの活躍を見せられず、2013年オフの戦力分配を目的とした2次ドラフトでNCへ移籍した。2015年シーズンは29試合に登板、勝敗なしの3ホールド、防御率5.19の成績だった。韓国でのプロ通算16年間の成績は706試合に登板、56勝48敗7セーブ72ホールド、防御率4.42。

(文責:ふるりん