2013年 準プレーオフ 第２戦
トゥサン ２−３ ネクセン （ソウル・木洞）
（勝）ハン・ヒョンヒィ １勝 （敗）オ・ヒョンテク １敗
ネクセンが第1戦で勝利した準プレーオフ第2戦は、祝日ということもあり木洞野球場に1万人あまりの満員の観衆を集め開始された。
試合はネクセンの先発バンヘッケン、トゥサンの先発ユ・ヒィグァンの投手戦となった。ネクセンは2回裏5番カン・ジョンホのヒットや、2つの死球で満塁のチャンスを作ったが、ここはユ・ヒィグァンが無失点でしのいだ。両チームとも時折走者は出すものの連打はなく、盗塁失敗や併殺打でチャンスを作れなかった。トゥサンは7回表7番チョン・スビンがバントヒットで1塁を回ったが、2塁でタッチアウトとなるなど惜しい場面もあり、ユ・ヒィグァンは7回まで無失点に抑えた。
(ポストシーズン初先発で好投を続けたユ・ヒィグァン。)
トゥサンは8回表先頭の5番ホン・ソンフンが四球で出塁すると、送りバントで走者が2塁へ進み、ネクセンはここで2番手カン・ユングに交代させた。しかし7番オ・ジェウォンにヒットを打たれ1アウト1,3塁とピンチが拡大した。そして守護神ソン・スンナクを登板させ、代打オ・ジェイルを内野ゴロに打ち取り併殺打になるかと思われたが、1塁への送球がそれ3塁走者が生還し、トゥサンがようやく1点を先制した。ネクセンは8回裏、先頭の1番ソ・ゴンチャンが四球で出塁し、送りバントで走者は2塁へと進み、ユ・ヒィグァンはここで2番手ホン・サンサムに交代した。しかしホン・サンサムの2度の暴投で走者が生還し、ネクセンは1-1の同点に追いついた。
トゥサンは9回表先頭の1番イ・ジョンウクが四球で出塁すると、2塁へ盗塁しチャンスを作った。ここで2番チョン・スビンの送りバントをソン・スンナクが悪送球してしまい、その間に走者が生還しトゥサンがまた1点を勝ち越した。ネクセンは9回裏先頭の5番キム・ミンソンが四球で出塁すると、トゥサンはここで3番手チョン・ジェフンを登板させ、代打チャン・ギヨンが送りバントで2塁へ進め、8番ユ・ハンジュンのヒットで1アウト1,3塁とチャンスを広げた。そしてトゥサンの4番手ユン・ミョンジュンから代打ムン・ウラムが四球を選び満塁となり、さらに代わったトゥサンの5番手キム・ソヌからソ・ゴンチャンが押し出しの四球を選び、ネクセンは2-2の同点に追いついた。
試合はこのまま延長に突入し、トゥサンは10回表オ・ジェウォンが内野安打で出塁し送球がそれる間に2塁を狙ったがアウトとなり、チャンスを潰した。するとネクセンは10回裏、トゥサンの6番手オ・ヒョンテクから4番パク・ピョンホが死球で出塁すると、牽制悪送球の間に3塁へ進んだ。そして途中出場の6番キム・ジスのタイムリーでネクセンが2試合連続のサヨナラ勝ちをおさめ、球団史上初のプレーオフ進出まであと1勝とした。
(ポストシーズン初安打がサヨナラタイムリーとなったキム・ジス。)
10回表を無失点に抑えたハン・ヒョンヒィがプロ2年目にしてポストシーズン初勝利。サヨナラヒットを打ったキム・ジスも、プロ5年目にして初出場となったポストシーズンの大舞台で初安打初打点と、ネクセンは控え選手が活躍するなど勢いに乗っている。敗れたトゥサンは2試合連続でリリーフ陣が失点を重ね、守備陣にもほころびが見えた。注目の第3戦は、もうあとがなくなったトゥサンの本拠地・蚕室野球場で11日18時より開始される。
