DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

   韓国、メキシコとの接戦を制し3連勝、準々決勝進出確定

韓国 4−3 メキシコ  (台湾・天母)
(勝)チャ・ウチャン  (セーブ)イ・ヒョンスン  (敗)カリーリョ
本塁打) 韓国 : パク・ピョンホ

 この試合に勝てば、WBSCプレミア12・準々決勝(11月16日・台湾)進出が確定する韓国代表チームは14日、グループB4試合目でメキシコと対戦した。


 韓国は1回表、メキシコの先発カリーリョから1番チョン・グヌ(ハンファ)、2番イ・ヨンギュ(ハンファ)が四球で連続して出塁すると、3番キム・ヒョンス(トゥサン)のタイムリーで2点を先制した。だがこのあとが続かず追加点を奪えなかった。メキシコは1回裏、韓国の先発イ・テヤン(NC)から2番ティム・トーレスが四球で出塁するが、盗塁失敗で得点できなかった。韓国は2回表9番キム・ジェホ(トゥサン)が2塁打で出塁すると、チョン・グヌのタイムリーで1点を追加した。さらに3回表5番パク・ピョンホ(ネクセン)の本塁打で4-0と主導権を握った。
 メキシコは3回裏、9番ペレスのタイムリーで1点を返し、1番メドラーノの犠牲フライで2-4と追い上げた。韓国は4回表先頭の8番カン・ミンホ(ロッテ)が四球で出塁したが、ここで登板したメキシコの2番手サンチェスから2アウト満塁としたものの、4番イ・デホ(福岡ソフトバンク)が抑えられ得点を奪えなかった。韓国は4回裏から2番手イム・チャンミン(NC)を登板させ、5回表6番ファン・ジェギュン(ロッテ)のヒットや相手のエラーで追加点のチャンスを作るが、カン・ミンホが併殺に倒れた。
 メキシコは5回裏マシーアスのヒットで出塁し、代わった韓国の3番手チャ・ウチャン(サムソン)からペレスが四球を選びチャンスを拡大した。ここで捕手カン・ミンホが暴投をうまく捕球できず2塁走者が次の塁を狙った。なんとここでカン・ミンホが悪送球してしまい、これを3塁のファン・ジェギュンが取れず、そのまま走者は生還しメキシコが1点差に迫った。韓国は6回表、キム・ジェホのヒットや相手のエラーでまたチャンスを作ったが、ここもキム・ヒョンス、イ・デホが凡退し得点を奪えなかった。メキシコは6回裏先頭の3番ドレークがヒットで出て盗塁で2塁、3塁へ進むが、チャ・ウチャンが連続三振で同点打を許さなかった。
 メキシコは7回表途中から3番手ベルナルディーノを登板させ、追加点を与えなかった。チャ・ウチャンは7回裏三者連続三振と圧巻の投球を見せた。韓国は8回表もカン・ミンホのヒットに続いて送りバントで2塁まで走者を進めたが、またも得点できなかった。チャ・ウチャンは8回裏1アウトをとってから3番手チョン・デヒョン(ロッテ)に交代し、メキシコはこの回三者凡退に倒れた。
 韓国は9回表も得点できず、メキシコは9回裏、先頭の4番ソーサがヒットで出塁し送りバントで2塁へ進塁した。チョン・デヒョンは2アウト目をとり、韓国は4番手イ・ヒョンスン(トゥサン)をマウンドに送った。そしてイ・ヒョンスンは代打フローレスを三振に仕留め、韓国が1点差を守って11日ドミニカ共和国戦、12日のベネズエラ戦に続いて3連勝とした。グループリーグを3勝1敗とし14日現在で2位となり、これで15日のアメリカ戦を待たずに6チーム中4位以上が確定、11月16日の準々決勝(台湾・場所未定)への進出が決まった。


 3回で奪三振8と好リリーフを見せ勝利に貢献したチャ・ウチャンは、2015年最多奪三振のタイトルを取った実力を十分に見せた。だが打線は再三のチャンスを生かしきれず、リリーフ陣に助けられた形となった。


 グループリーグ最終戦となるアメリカ戦は15日19時(韓国時間)より台湾・天母野球場で開始され、グループBでの順位が決まり、グループA(台湾・キューバ・カナダ・オランダ・イタリア・プエルトリコ)の4位以上のチームと準々決勝で対戦する。


(文責:ふるりん