DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

  KT、10球団目創設へ大きく前進

 KBO(韓国野球委員会)は11日理事会を開き、10日の評価委員会(KBO外部の人間で構成)で京畿道水原市を本拠地とするKTが、全羅北道を本拠地とするプヨングループよりも10球団目を創設するのにふさわしいという結論を承認した。これにより今後総会で承認されれば、大手通信業者のKTがプロ野球10球団目を創設、2013年の新人ドラフト会議で選手と契約し、2014年より2軍リーグ、2015年より1軍リーグに参加することとなる。
 KTは2007年末から2008年初にかけ、経営危機で空中分解寸前だった現代ユニコーンズを買収しようとしたが、急に事を進めたため内外の反発が強く撤回した前科がある。そのため当初は新球団創設について懐疑的な意見も少なくなかったが、当時と比べプロ野球人気が大幅に上昇したことで、球団拡張の話が出始め、2011年9球団目となるNCダイノスの創設が追い風となり、2012年11月、KTが水原市(2000年から2007年まで現代ユニコーンズの本拠地)を本拠地とする新球団創設の意志を明らかにした。これに対し、1991年から1999年までサンバンウル(消滅)が本拠地としていた全羅北道も、建設業界のプヨングループが創設する新球団の創設を明らかにし、この2企業・地域の競争は熾烈を極めた。結局はより経営規模の大きいKTがプロ野球創設だけでなく200億ウォンもの野球発展基金を出すなどプレゼンテーションでプヨンを上回り、競争に勝ち抜いた。韓国プロ野球は2013年より9球団制となるが、10球団制は奇数球団による運営の不具合を解消することにもなり、選手の供給源などの問題はあるが大いに待ち望まれていた。