11月10日、米国メジャーリーグベースボール・ロサンゼルスドジャースからハンファへのポスティングで独占交渉権を得て、代理人スコット・ボラスとともに移籍交渉に望んでいたリュ・ヒョンジン投手(25)は、交渉期限の12月9日(米国時間)、2013年より契約期間6年、3600万ドルで契約した。これで国内プロ野球でプレーした韓国人選手が、初めて米国メジャーリーグへ初めて移籍することになった。過去に国内プロ野球出身の選手で米国メジャーリーグでプレーした選手としてはイ・サンフン(元中日)、ク・デソン(元オリックス)があげられるが、2人とも日本プロ野球を経由している。
3600万ドルのうちに契約金500万ドルが含まれているとされ、投球イニング数に応じて毎年最大100万ドルのボーナスを受け取れることになっている。また、2013年からの5年間でメジャーリーグ通算750イニング以上投げた場合、6年目となる2018年シーズンは本人に拒否権があり、FA(フリーエージェント)として他球団へ移籍できる。なお、ドジャースからハンファへはポスティングの入札額約2573万ドルが5日以内に支払われる。
なお、ドジャースでの背番号は、2006年のプロ入り以降ハンファでずっと付けていた「99」に決まった。韓国球界最高の左腕として2008年北京五輪などで活躍し、プロ通算7年間で98勝、5度の最多奪三振のタイトルを記録したリュ・ヒョンジンは、まさに韓国球界の歴史を変える大きな存在となりつつある。
(12月10日現在の為替レート:1000万ドルが8億2210万円。)
(文責 : ふるりん)