2009年のキアタイガース初の韓国シリーズ優勝で、まるでヘテ黄金時代のような野球熱がよみがえった光州。プロ野球熱が高まった昨今では、週末ともなれば大勢の光州市民が無等野球場へ集まり、熱い声援を送ります。
前日4月30日が雨天で降雨コールドゲームとなったこともあり、よく晴れた日曜日の夕方の野球場は、大変な人出でした。
ヘテ黄金時代の輝かしい記憶が詰まったこの風情のある昔懐かしい野球場も、すぐ隣に新球場を建設することが決まり、キアの選手たちのプレーやファンたちの熱い応援を見られるのも、そう長くはありません。
試合はお笑い芸人3人組の始球式で始まりました。マスコットのトラさんもこの芸人たちに合わせたかどういうわけか黒いタイツのみで現れ、この日はユニフォームを着ていませんでした。
この3人組は試合中バックネット裏で試合を観戦していて、周りの観客の中にはサインをねだっている者もいました。
試合は予定通り17時に始まりましたが、1回表キアの先発キム・ヒィゴルが4点を失うと、ロッテの一方的な展開となりました。
バックネット裏の家族席で観戦していたところ、お酒を飲んでいい気分になってきた隣のおじさんが、あの前の席にいるのはチェ・ヒィソプ選手のお父さんだよ、と教えてくれたのであいさつに行きました。
お父様はどことなくチェ・ヒィソプに似ていて、隣にいた弟さんらしき男性は一目で兄弟とわかる顔でした。
家族席には選手やコーチたちのご両親や兄弟がよく来ているようで、ファンたちの間に顔が知られているようです。
これはキアに限った話ではなく、家族を重んじる韓国らしさがよく出ていますね。
キア打線はロッテの先発チャン・ウォンサムからなかなかチャンスを作れず、もどかしい試合展開でしたが、1塁側内野席はいつも通りの大歓声です。
珍しいことに、内野席ではトラの大きなアドバルーンまで出てきました。
4月末はあまり調子のよくなかったキアは結局ロッテに2−7と完敗し、3塁側の一部に集まったロッテファンのグループだけが完全アウェーにもかかわらず大声援を送り、チームの勝利を祝っていました。
(文責 : ふるりん)