DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

   アジア大会緒戦、チュ・シンスの2発で台湾に快勝

台湾 1−6 韓国(広州・広東オリンピックセンター野球場)
(勝)リュ・ヒョンジン 1勝  (敗)林羿豪 1敗
本塁打) 韓国 : チュ・シンス 1,2号
 優勝が至上命題とされた広州アジア大会野球韓国代表チームは13日、大会緒戦となるグループBの緒戦、台湾戦を行い、先発は左腕エースのリュ・ヒョンジン(ハンファ)だった。韓国と同じく国内外のプロ選手が出場する台湾は、優勝争いの強力なライバルとして大会前から警戒されていた。
 韓国は1回裏、台湾の先発林羿豪(読売)から2番チョン・グヌ(SK)がヒットで出塁すると、3番チュ・シンス(クリーブランドインディアンズ)の2ランで先制した。リュ・ヒョンジンは台湾打線を翻弄し、韓国は3回裏チョン・グヌをまたもや塁上に置いてチュ・シンスが2打席連続となる2ランを放ち、4−0とリードを広げた。リュ・ヒョンジンは4回まで1つ四球を許した以外はノーヒットピッチングを続けたが、韓国打線は台湾の2番手陽耀勲(福岡ソフトバンク)に抑えられ、やや嫌な雰囲気が流れ始めた。
 台湾は5回表幸運なヒットを足がかりに2死満塁のチャンスを作ったが、ここはリュ・ヒョンジンが何とか無失点でしのいだ。リュ・ヒョンジンはやや球威が落ちてきたこともあり、台湾は6回表5番林智勝(La New)のタイムリーで1点を返し、試合はわからなくなってきた。しかし韓国は6回裏、ようやっと陽耀勲をとらえチョン・グヌのタイムリー、相手の送球ミスで2点を追加し、6−1とリードを広げた。台湾はここで3番手陽建福(興農)に交代させた。
 7回表から2番手ユン・ソンミン(キア)を登板させることにしたが、台湾側からの抗議により、試合前に提出されたメンバー票の中にユン・ソンミンが含まれていないことが明らかになり、試合に出場できないとされユン・ソンミンは1球も投げることなくやむを得ずポン・ジュングン(LG)にマウンドを譲った。ポン・ジュングンは四球や暴投で走者を2塁に進めてしまったが無失点に抑えた。韓国は8回裏途中から3番手アン・ジマンを登板させ、相手の反撃を断ち強敵相手の緒戦に6−1で勝利し、まずは順調なスタートを切った。
 米国メジャーリーグで2010年シーズン20本塁打、20盗塁を記録したチュ・シンスが2本塁打4打点と試合を決める活躍を見せ、チョン・グヌも3安打1打点と勝利に貢献した。先発リュ・ヒョンジンも6回を1失点と試合を作る働きを見せた。だが打線にややつながりを欠き、相手のミスに助けられた部分もあり、進出が確実となった強敵相手の準決勝以降に多少不安を感じさせる内容だった。
 韓国は14日、グループリーグ第2戦として香港と対戦する。