DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

  SK、千葉ロッテに完封負け

SK 0−3 千葉ロッテ (日本・東京ドーム)
(勝)唐川  (セーブ)小林宏之  (敗)門倉
本塁打) 千葉ロッテ : 今江
 日韓クラブチャンピオンシップ2010は13日、日本・東京ドームに約33000人の観客を集め、韓国シリーズ優勝チーム:SKが日本シリーズ優勝チーム:千葉ロッテと対戦した。
 SKの先発は日本人投手・門倉(元読売)で、2008年以来2年ぶりの東京ドームでの登板となった。SKは1回表、千葉ロッテの先発唐川の立ち上がりを攻め、先頭の1番パク・チェサンがヒットで出塁し、2番イム・フンが送りバントで走者を2塁に進めたが、3番キム・ジェヒョン、4番パク・チョングォンが凡退し無得点に終わった。千葉ロッテは1回裏、門倉から1死満塁のチャンスを作ったが、5番今江の外野への飛球の際に2塁走者清田が飛び出していて、ダブルプレーとなり無得点に終わった。
 SKは2回表6番チョン・サンホのヒット、7番パク・チョンファン、9番チェ・ユンソクの死球で2死満塁とチャンスを作ったが、ここでパク・チェサンは内野ゴロに倒れまたも無得点に終わった。すると千葉ロッテは2回裏、門倉から1回に続いての満塁のチャンスで2番清田がタイムリーを打ち2点を先制した。3回以降唐川は立ち直り、SKを完全に抑えていく。そして門倉は3回裏2死1,3塁の場面で2番手チョン・ビョンドゥに交代し、このピンチを無失点に抑えた。チョン・ビョンドゥは4回裏も満塁のピンチを防いだが何とかしのいだ。だが5回裏今江に追加点となる本塁打を打たれてしまった。
 SKは結局唐川に5回まで無失点に抑えられ、6回から登板した薮田、7回から登板した内といったロッテのリリーフ陣からも得点を奪えなかった。SKも6回途中から3番手チョン・ウラム、4番手イ・スンホ(背番号20)といった左腕のリリーフ陣を投入し、追加点を与えなかった。しかし伊藤、小林宏之の継投で反撃を断たれ、0−3で完封負けした。これで2009年から始まった日韓クラブチャンピオンシップは、キアをやぶった読売に続いて、2年連続で日本シリーズ優勝チームの勝利となった。
 SKはわずか2安打に抑えられ、3回以降は1人の走者も出せない有様だった。アジアシリーズで6人の主力、そしてエース格のキム・グァンヒョンは体調不良で参加できず、かなり苦しいメンバーでの戦いを強いられたが、11月4,5日の韓台チャンピオンシップなど国際大会に連続して出場したハードスケジュールもあったのか、チーム全体がかなり疲労しているように見えた。期待された先発門倉も3回途中3失点で降板し、敗戦投手となってしまった。また、この試合限りで現役を引退するとされているキム・ジェヒョンも、4打数無安打と寂しい結果に終わった。

 なお、2011年はプロ野球の単独チームによる国際大会として、2008年限りで中断したアジアシリーズの再開が台湾での開催を前提に検討されている。もしそれが実現すれば、この日韓クラブチャンピオンシップは2回だけの開催でその幕を閉じることになる。



(文責 : ふるりん