2010年シーズンで、2000年の球団創設以来10周年を迎えたSKワイバーンズ。2002年から本拠地としている文鶴(ムナク)野球場は、2007年以降毎年施設の拡充につとめ、非常に魅力あるボールパークへと進化を遂げています。
さて、毎年のように新しい施設が作られる文鶴野球場ですが、内野席通路に女性専用のパウダールームまであります。管理人は男性なので許可なく内部を撮影できませんでしたが。
そして外野席には2009年からあるライト側のバーベキューゾーンだけでなく、2010年からブルペンの上にカップルシート、レフト席には芝生席のグリーンゾーンが新設され、喫煙ゾーンの上には太陽光発電パネルまであります。
この日の仁川は前日と比べて気温が下がりやや寒く、祝日の翌日ということもあって文鶴野球場はあまりにぎわっていませんでした。
それでも、1塁側内野応援席にはSKファンたちが集まり、選手たちに熱い声援を送ります。
SKの選手がホームランを打つと、このようにバックスクリーンで噴水が上がりますが、この試合SKのホームランはパク・チェサンの1本だけで、13得点とネクセン打線の大爆発ショーが見られました。
8回のSKの攻撃前に、地元仁川のご当地ソング「沿岸埠頭(ヨナンブドゥ)」でSKファンが盛り上がります。よく知らなくても歌詞が1塁側内野席上のリボンビジョンに出ます。
このようにすばらしい天然芝の野球場を本拠地に持ち、2007、08年と韓国シリーズを2連覇し強豪となったSKも、1999年まで仁川を本拠地としていた現代ユニコーンズ(2007年限りで解散)の影響もあり、なかなか地元の支持を得られませんでした。
それゆえに応援のときに「イーンチョンSK!」とコールし地域密着をアピールしてきましたが、近年のプロ野球人気の高まりと、2010年シーズンは4月から5月にかけての16連勝で首位を快走しているため、週末は入場券が完売になることが多く、観客動員数は大幅に増えています。
また、ソウル・蚕室野球場や木洞野球場と同じく、首都圏にあり他地方の出身者も多いため、週末は3塁側のビジター応援席も盛り上がります。
今後もますますその進化から目を離せない文鶴野球場に、皆様もぜひ足を運ばれてみてはいかがでしょうか。
「2010年 現地観戦レポート」はいったんこれにて終了とさせていただきます。また2010年内に韓国へ行きプロ野球を観戦したら、また皆様に報告させていただきます。皆様のご報告もお待ちしています。
(文責 : ふるりん)