DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

  外国人投手トーマス(元北海道日本ハム)、メジャーリーグ・タイガースに移籍

 2008年から09年まで、ハンファで活躍していた外国人投手ブラッド・トーマス(32、元北海道日本ハム)が韓国時間8日(米国時間7日)、米国メジャーリーグデトロイトタイガースとメジャー契約を結び移籍が決まった。
 オーストラリア出身の左腕トーマスは、2004年ミネソタツインズでメジャーリーグに昇格し、その後レッドソックスに移籍したが解雇され、2005年から06年まで日本プロ野球北海道日本ハムでプレーした。1年間米国・マイナーリーグでプレーしたあと、2008年ハンファに入団し、31セーブをあげ守護神として活躍した。2009年シーズンは、チームが圧倒的な最下位に沈んだことで抑えとしての登板機会が減り、45試合に登板し2勝5敗13セーブ、防御率2.88の成績だった。韓国での2年間の通算成績は104試合に登板、5勝11敗44セーブ、防御率2.86。また2009年WBC(ワールドベースボールクラシック)ではオーストラリア代表に選ばれた。
 ハンファはトーマスを2010年の保留選手名簿に載せ再契約の意思を示したが、日米両国の球団が獲得に乗り出していると報じられるようになり、結局トーマスはタイガースから2010年シーズンのメジャーリーグ開幕ロースター40人枠を保障されたため、米国球界復帰を選んだ。11月キム・テギュンイ・ボムホと2人の主軸打者がFAで日本プロ野球に移籍し、さらにトーマスまで去ってしまったことで、最下位からの巻き返しを図るハンファは、またもや軌道修正を強いられた。今後はトーマスの代わりとなる外国人選手獲得に乗り出すと思われる。
(文責 : ふるりん