2008年から09年まで、ハンファで活躍していた外国人投手ブラッド・トーマス(32、元北海道日本ハム)が韓国時間8日(米国時間7日)、米国メジャーリーグ・デトロイトタイガースとメジャー契約を結び移籍が決まった。
オーストラリア出身の左腕トーマスは、2004年ミネソタツインズでメジャーリーグに昇格し、その後レッドソックスに移籍したが解雇され、2005年から06年まで日本プロ野球・北海道日本ハムでプレーした。1年間米国・マイナーリーグでプレーしたあと、2008年ハンファに入団し、31セーブをあげ守護神として活躍した。2009年シーズンは、チームが圧倒的な最下位に沈んだことで抑えとしての登板機会が減り、45試合に登板し2勝5敗13セーブ、防御率2.88の成績だった。韓国での2年間の通算成績は104試合に登板、5勝11敗44セーブ、防御率2.86。また2009年WBC(ワールドベースボールクラシック)ではオーストラリア代表に選ばれた。
ハンファはトーマスを2010年の保留選手名簿に載せ再契約の意思を示したが、日米両国の球団が獲得に乗り出していると報じられるようになり、結局トーマスはタイガースから2010年シーズンのメジャーリーグ開幕ロースター40人枠を保障されたため、米国球界復帰を選んだ。11月キム・テギュン、イ・ボムホと2人の主軸打者がFAで日本プロ野球に移籍し、さらにトーマスまで去ってしまったことで、最下位からの巻き返しを図るハンファは、またもや軌道修正を強いられた。今後はトーマスの代わりとなる外国人選手獲得に乗り出すと思われる。
(文責 : ふるりん)