DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

   首位SK7連敗、上位争いは混戦模様

SK 2−3 LG  (ソウル・蚕室)
(勝)ハン・ヒィ 1勝1敗  (セーブ)イ・ジェヨン 3勝1敗7S  (敗)グローバー 2勝2敗
 LGは1回裏SKの先発の新外国人グローバー(元読売)から4番ペタジーニ(元読売)の内野ゴロの間に1点を先制し、3回裏3番チョン・ソンフンのタイムリーで1点を追加した。SKは4回表LGの先発チョン・ジェボクから代打キム・ジェヒョンへの押し出しの四球で1点を返すと、代わった2番手の高卒新人ハン・ヒィから1番チョン・グヌの犠牲フライで2−2の同点に追いついた。LGは5回裏ペタジーニのタイムリーで1点を勝ち越すと、ハン・ヒィ、チョン・チャンホンの継投で同点打を許さない。
 SKも6回以降2番手チョン・ビョンドゥが追加点を許さなかったが、7位LGは9回表最近抑えに定着したイ・ジェヨンが3者凡退に抑え、1点差を守りきり接戦を制し、6位ヒーローズに接近した。4回1死から6回まで自責点ゼロで好投したまだ19歳のハン・ヒィはプロ初勝利。一方首位SKは2006年以来3年ぶり、2007年キム・ソングン監督就任以降初となる7連敗となってしまい、2位トゥサン、3位キアの3チームによる上位争いは混戦模様となってきた。この試合もSKはわずか5安打に抑えられてしまい、タイムリー欠乏症が深刻である。


(プロ初勝利をあげた19歳のハン・ヒィ。)


トゥサン 3−6 サムソン  (大邱
(勝)クルセタ 8勝3敗  (セーブ)オ・スンファン 2勝1敗19S  (敗)ニコースキー 3敗
本塁打) トゥサン : チェ・ジュンソク 12号
 サムソンは1回裏トゥサンの先発でSKからの移籍後初登板となったニコースキー(元福岡ソフトバンク)から、3番カン・ボンギュ、4番ヤン・ジュンヒョク、5番シン・ミョンチョル、7番ソン・ジュインのタイムリーで4点を先制した。トゥサンは3回表サムソンの先発クルセタから2番イム・ジェチョルのタイムリーで2点を返したが、その後が続かない。サムソンは6回裏トゥサンの3番手キム・ソンベから2番パク・ハニの犠牲フライで1点、7回裏代打イ・ヨンウクの犠牲フライで1点を追加した。
 トゥサンは9回表サムソンの3番手クォン・ヒョクから5番チェ・ジュンソクの本塁打で1点を返したが、最後は満塁のピンチを守護神オ・スンファンが抑え、サムソンが接戦を制し、14日勝率5割で同率4位だったロッテより勝率が若干上回り単独4位に浮上した。6回を2失点に抑えたクルセタは自身3連勝で、チーム最多の8勝目。オ・スンファンはセーブ王争い単独トップの19セーブ目。一方2位トゥサンはニコースキーが3回4失点と期待にこたえられず、SKがLGに敗れたが首位奪回のチャンスを逃した。打線もチャンスであともう一本が出なかった。


キア 7−4 ヒーローズ  (ソウル・木洞)
(勝)ガトームソン 9勝3敗  (セーブ)ユ・ドンフン 4勝2敗7S  (敗)マ・イリョン 3勝7敗
本塁打) キア : ナ・ジワン 15号、キム・サンヒョン 13号  ヒーローズ : クラーク 14号、イ・テックン 8号
 キアは1回表ヒーローズの先発マ・イリョンから3番ホン・セワンの内野ゴロの間に1点を先制し、2回表8番キム・サンフン、2番チャン・ソンホのタイムリーで2点を追加した。さらに4回表ヒーローズの2番手ソン・シニョンから7番ナ・ジワンの本塁打で1点を追加したが、ヒーローズはその裏キアの先発ガトームソン(元福岡ソフトバンク)から1番クラークの本塁打で1点を返した。キアは5回表ホン・セワンの内野ゴロの間に1点を追加したが、ヒーローズは6回裏ガトームソンから3番イ・テックンの3ランで4−5と1点差に迫った。だがキアは7回表ヒーローズの4番手イ・ボグンから4番キム・サンヒョンの2試合連続本塁打となる2ランでリードを3点に広げた。
 3位キアは7回以降ソン・ヨンミン、ヤン・ヒョンジョン、ハン・ギジュ、ユ・ドンフンの小刻みな継投で相手の反撃を断ち3連勝で、サムソンに敗れた2位トゥサンとの差を縮め、7連敗中の首位SKにも大きく近づいた。6回で4失点だったが打線の援護もあったガトームソンは、チーム最多の9勝目。6位ヒーローズは先発マ・イリョンが2回3失点で降板したのが響き4連敗で、SKに勝った7位LGがすぐそこにまで迫っている。
 

ハンファ 2−7 ロッテ  (釜山・社稷
(勝)ソン・ミンハン 4勝2敗  (敗)ユ・ウォンサン 3勝7敗
本塁打) ロッテ : チョ・ソンファン 5号、ガルシア 14号
 ロッテは3回裏ハンファの先発ユ・ウォンサンから4番イ・デホのタイムリーで1点を先制し、ハンファは5回表ロッテの先発ソン・ミンハンから1番カン・ドンウの犠牲フライで1−1の同点に追いついた。ロッテはその裏ユ・ウォンサンから3番チョ・ソンファン、6番ガルシア(元オリックス)の2本の2ランで4点を勝ち越し、6回裏ハンファの2番手チョン・ジョンミンからイ・デホのタイムリーで2点を追加した。ハンファは7回表ロッテの2番手イ・ジョンミンから8番ヨン・ギョンフムの犠牲フライで1点を返した。
 ロッテはぺ・ジャンホ、ナ・スンヒョンの継投で相手の反撃を断ち、4連勝となった。前日14日サムソンと勝率5割で同率4位だったが、サムソンも勝ったため若干勝利で下回り単独5位に後退した。6月にシーズン初登板し、徐々に調子を取り戻してきたエースのソン・ミンハンは、6回を1失点で4勝目。打線では主砲イ・デホが3打点と活躍。最下位ハンファは先発ユ・ウォンサンが5回5失点など相変わらず投手陣が失点を重ね、打線も5安打に抑えられ、好調ロッテとの勢いの差は明白だった。


(5回裏勝ち越し2ランを打ったチョ・ソンファンを、イ・デホが迎える。)