DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

   キム・サンヒョン(キア)、本塁打と打点の2冠王に  最下位ハンファ、ついに10連敗から脱出

キア 10−8 サムソン  (大邱)
(勝)ヤン・ヒョンジョン 9勝5敗  (セーブ)ユ・ドンフン 5勝2敗15S  (敗)チャ・ウチャン 6勝7敗
本塁打) キア : イ・ジョンボム 3号、ナ・ジワン 19号、キム・サンヒョン 24号  サムソン : パク・ソンミン 15,16号
 キアは1回表サムソンの先発チャ・ウチャンから7番キム・サンフンのタイムリーなどで4点を先制し、2回表1番イ・ジョンボム(元中日)の本塁打で1点を追加した。サムソンは2回裏キアの先発ヤン・ヒョンジョンから6番パク・ソンミンの本塁打で1点を返したが、キアは3回表3番ナ・ジワンの本塁打でチャ・ウチャンをノックアウトすると、代わったサムソンの2番手ペ・ヨンス、3番手チョ・ヒョングンから5番キム・サンヒョンの本塁打王争いトップタイとなる24号2ラン、8番イ・ヒョンゴンのタイムリー、イ・ジョンボムの犠牲フライで10−1と大量リードを奪った。サムソンは6回裏ヤン・ヒョンジョン、キアの2番手ソン・ヨンミンから3番カン・ボンギュ、4番チェ・ヒョンウ、5番キム・ジェゴルのタイムリー、パク・ソンミンの犠牲フライで4点を返した。
 サムソンは8回裏キアの3番手クァク・チョンチョルからパク・ソンミンのこの試合2本目の本塁打で1点、9回裏キアの抑えユ・ドンフンから代打キム・チャンヒィのタイムリー、チェ・ヒョンウへの押し出しの死球で2点を返したが、首位キアが序盤のリードを守り逃げ切った。6回に突如崩れたヤン・ヒョンジョンは、自責点5ながら打線の援護もあり9勝目。打線ではイ・ヒョンゴンが3安打1打点と活躍。なお首位に立つチームの最大の原動力であるキム・サンヒョンは、24本塁打、94打点で本塁打、打点の2冠王となった。5位サムソンは先発チャ・ウチャンが3回途中6失点でノックアウトされ自身3連敗となり、打線の必死の反撃も遅かった。打線では2本塁打3打点のパク・ソンミンが活躍。


(本塁打、打点の2冠王となったキム・サンヒョン。)
    

トゥサン 6−7 ヒーローズ  (ソウル・木洞)
(勝)イ・ボグン 7勝7敗5S  (敗)セデーニョ 3勝5敗
本塁打) トゥサン : コ・ヨンミン 5号  ヒーローズ : クラーク 22号
 ヒーローズは1回裏トゥサンの先発クム・ミンチョルから6番ブランボー(元オリックス)への押し出しの四球で1点を先制し、トゥサンは不安定なクム・ミンチョルを3回で降板させた。ヒーローズは5回裏トゥサンの2番手キム・サンヒョンから4番クラークの本塁打で1点を追加した。トゥサンは6回表ヒーローズの先発キム・ヨンミンから1番イ・ジョンウクのタイムリーで1点を返し、8回表ヒーローズの3番手ソン・シニョンから9番コ・ヨンミンの本塁打で2−2の同点に追いついた。ヒーローズはその裏トゥサンの5番手イ・ジェウから9番ユ・ソンジョンのタイムリーで1点を勝ち越した。
 トゥサンは9回表2死からヒーローズの4番手シン・チョリン、5番手の高卒新人カン・ユングから7番イ・ウォンソク、イ・ジョンウクのタイムリーで3点を奪い5−3と逆転した。しかしヒーローズは9回裏トゥサンの守護神イ・ヨンチャンからクラーク、途中出場の6番チョン・スソンの犠牲フライで5−5の同点に追いつき、2試合連続の延長戦に突入となった。
 トゥサンは11回表ヒーローズの6番手イ・ボグンから相手のエラーも続いて1点を勝ち越したが、ヒーローズはその裏トゥサンの7番手セデーニョからチャンスを作ると、まず相手のエラーで同点に追いついた。勢いに乗るヒーローズはチョン・スソンのタイムリーで逆転サヨナラ勝ちし、4時間47分の激闘を制した。11回表勝ち越し点を許したイ・ボグンが、味方の援護により幸運にも7勝目。打線ではクラークが3安打1本塁打2打点と活躍。2位トゥサンは守護神イ・ヨンチャンが2試合連続でセーブに失敗し、早めの継投でリリーフを使い切っていたため延長戦を勝ち抜く余力がなく、サムソンに勝った首位キアとのゲーム差が2.5にまた開いた。


(11回裏サヨナラタイムリーを打ったチョン・スソンが祝福を受ける。)


SK 3−4 ハンファ  (大田)
(勝)ユン・ギュジン 1勝4敗  (敗)イム・ソンミン 1勝1敗 
本塁打) ハンファ : ソン・グァンミン 14号
 ハンファは1回裏SKの先発キム・ウォンヒョンから2番ヨン・ギョンフムのタイムリーで1点を先制し、SKは2回表ハンファの先発ヤング(元オリックス)から8番モ・チャンミン、9番キム・ヨンフン、1番パク・チェサンのタイムリーで3−1と逆転した。ハンファも6回裏SKの2番手イ・スンホ(背番号20)から7番ソン・グァンミンの2ランで3−3の同点に追いついた。その後両チームともにチャンスを作るが得点に結びつかず、SKの4番手チョン・ビョンドゥ、ハンファの2番手ヤン・フン、3番手トーマス(元北海道日本ハム)の好投で試合は延長戦に突入した。
 ハンファは4番手ク・デソン(元オリックス)、5番手ユン・ギュジンの好投で勝ち越し点を許さず、10回裏、11回裏ともにサヨナラ勝ちのチャンスを作ったがのがしてしまった。しかし12回裏SKの7番手イム・ソンフンから9番キム・ミンジェのタイムリーでサヨナラ勝ちし、最下位ハンファがついに泥沼の10連敗から脱出し、16日突然現役引退を表明した大投手ソン・ジヌにささげる勝利となった。打線ではサヨナラタイムリーを打ったキム・ミンジェが3安打1打点と活躍。3位SKは投手陣をやりくりしながら何とか勝機をつかもうとしたが、最下位ハンファ相手に痛い星を落としてしまい、上位2チームとの差を縮めることはできなかった。
 

ロッテ 5−4 LG  (ソウル・蚕室)
(勝)チャン・ウォンジュン 10勝7敗  (セーブ)アドキンス 3勝3敗22S (敗)イ・スンウ 1敗
本塁打) ロッテ : キム・ジュチャン 6号  LG : クォン・ヨングァン 7号
 ロッテは1回表、プロ3年目で1軍初登板が初先発となった左腕イ・スンウから6番チョン・ボミョンへの押し出しの死球、イ・スンウの暴投や8番パク・チョンユンのタイムリーで4点を先制し、イ・スンウは2死しか取れず1回途中でノックアウトされた。ロッテは3回表LGの2番手キョン・ホンホから1番キム・ジュチャンの本塁打で1点を追加した。LGは6回裏ロッテの先発チャン・ウォンジュンから4番ペタジーニ(元読売)のタイムリーでようやっと1点を返した。
 LGは9回裏ロッテの2番手イム・ギョンワン、守護神アドキンスから途中出場の7番パク・チョンホの犠牲フライ、9番クォン・ヨングァンの2ランで1点差に迫ったが、4位ロッテが逃げ切りキアに敗れた5位サムソンとのゲーム差を広げた。6回を1失点に抑えたチャン・ウォンジュンは、2年連続2ケタ勝利となる10勝目。アドキンスはセーブ王争いトップタイの22セーブ。打線では首位打者を狙う3番ホン・ソンフンが4安打と活躍。先発投手不足に悩む7位LGは、20歳の期待の若手イ・スンウに賭けてみたが、ロッテ打線の勢いを防ぐことはできなかった。