トゥサン １−４ ロッテ （釜山・社稷）
（勝）チャン・ウォンジュン ７勝５敗 （セーブ）アドキンス ２勝２敗１２Ｓ （敗）キム・ソンベ １敗
（本塁打） トゥサン ： キム・ジェホ ２号
ロッテは3回裏、2005年以来4年ぶりの先発となったトゥサンのキム・ソンベから2番パク・チョンジュンのタイムリーで2点を先制し、5回裏トゥサンの2番手キム・サンヒョンの暴投やボークで2点を追加した。トゥサンは5回までロッテの先発チャン・ウォンジュンに抑えられていたが、6回表1番キム・ジェホの本塁打で1点を返した。トゥサンは6回以降オ・ヒョンテク、キム・ミョンジェなどの継投で追加点を許さなかったが、苦手のチャン・ウォンサムを攻略しきれず、9回表走者を出したものの最後は守護神アドキンスに抑えられ、ロッテが快勝しヒーローズに敗れたＬＧを抜いてサムソンと同率5位に浮上した。
チャン・ウォンジュンはチーム最多の7勝目で、トゥサン戦は最近3連勝と相性の良さを見せた。一方先発投手不足のトゥサンは、かつて中継ぎで活躍したキム・ソンベを先発で起用したが、味方のエラーもあり5回途中で降板し、キム・ドンジュなど主力を数名欠く打線もわずか4安打に抑えられ、首位らしい力強さは見られなかった。
(チーム最多の7勝目をあげたチャン・ウォンジュン。)
ＳＫ ５−６ キア （光州）
（勝）クァク・チョンチョル ５勝１敗 （敗）チェ・ジョン １敗
（本塁打） キア ： ホン・セワン ４号
ＳＫは1回表キアの先発ガトームソン(元福岡ソフトバンク)から3番キム・ジェヒョンのタイムリーで1点を先制したが、キアはＳＫの先発チェ・ビョンニョンから3回裏2番イ・ホシンのタイムリー、3番ホン・セワンの3ランで4−1と逆転した。ＳＫは2回以降ガトームソンに抑えられていたが、7回表キアの2番手キム・ヨンスから代打イ・ジェウォンのタイムリーで1点を返し、8回表キアの4番手ユ・ドンフンの悪送球で3−4と1点差に迫った。しかしキアはその裏ＳＫの4番手チョン・ウラムから7番イ・ヒョンゴンのタイムリーで貴重な1点を追加した。
ＳＫは9回表キアの5番手ハン・ギジュから3番キム・ジェヒョンのタイムリー、代打ユン・サンギュンの犠牲フライで5−5の同点に追いつき、9回裏から登板したＳＫの5番手チョン・デヒョンが抑え、試合はこのまま連夜ので延長戦突入となった。ＳＫは11回表キアの6番手クァク・チョンチョルから1死1，2塁のチャンスを作ったが、2塁走者が盗塁に失敗し三振ゲッツーと最悪の形となってしまった。そしてＳＫは12回表選手を使い切ってしまったため、2死走者なしでチョン・デヒョンの代打として同じ投手のキム・グァンヒョンを送ったが、あえなく三振に倒れた。
そしてＳＫは12回裏、6番手としてサードのチェ・ジョンを登板させ、24日登板した投手のユン・ギルヒョンが1塁を守る苦肉の策を取った。それに対してキアは先頭の1番の高卒新人アン・チホンが3塁打でサヨナラ勝ちのチャンスを作り、続くイ・ホシンは四球で出塁し、さらに途中出場の3番キム・ヒョンチョルの打席でチェ・ジョンの投球を捕手チョン・サンホが取れず、この間にアン・チホンが生還し3位キアがサヨナラ勝ちとなった。2位ＳＫは連夜の延長12回で力尽きてしまい、自滅の形で敗れた。打線ではキム・ジェヒョンが3安打2打点と活躍。
ヒーローズ ２−１ ＬＧ （ソウル・蚕室）
（勝）チャン・ウォンサム ４勝５敗 （セーブ）イ・ボグン ６勝２敗１Ｓ （敗）チョン・ジェボク ２勝４敗
（本塁打） ヒーローズ ： ブランボー ２２号
ヒーローズは4回表、ＬＧの先発チョン・ジェボクから4番ブランボー(元オリックス)の本塁打王争いトップの22号2ランで先制した。ヒーローズの先発チャン・ウォンサムは1回裏のピンチをしのぐと、7回1死まで連打を許さず無失点で降板した。チョン・ジェボクもブランボーの一発だけにとどめ6回2失点で降板し、イ・ドンヒョン、キム・ギョンテ、高卒新人ハン・ヒィの継投でヒーローズに追加点を許さなかった。
ＬＧは9回裏ヒーローズの2番手イ・ボグンから2死1，2塁と同点のチャンスを作り、個々で途中出場の1番ソン・インホの2塁打で1点を返したが、2塁走者がホームでタッチアウトとなり、ヒーローズが1点差で逃げ切り4位の座を守った。ようやっと期待されているエースらしい投球を見せているチャン・ウォンサムは4勝目。ヒーローズとの投手戦に敗れたＬＧはロッテ、サムソンに抜かれ7位に交代。
(決勝22号2ランを打ったブランボー。)
ハンファ ５−１０ サムソン （大邱）
（勝）チャ・ウチャン ４勝４敗 （敗）アン・ヨンミョン ６勝４敗
（本塁打） ハンファ ： ソン・グァンミン １０，１１号 サムソン ： チェ・ヒョンウ ７号、カン・ボンギュ ６号、パク・ソンミン １０号、ヤン・ジュンヒョク １０号
ハンファは1回表サムソンの先発チャ・ウチャンから4番キム・テワンのタイムリーで1点を先制したが、サムソンは1回裏ハンファの先発アン・ヨンミョンから2番チェ・ヒョンウの2ランで逆転した。ハンファは2回表7番ソン・グァンミンの本塁打で2−2の同点に追いついたが、サムソンは3回裏3番カン・ボンギュの2試合連続本塁打となる2ラン、5番パク・ソンミンの3試合連続本塁打となる2ランで4点を勝ち越した。さらに4回裏アン・ヨンミョンの暴投で1点を追加し、5回裏4番ヤン・ジュンヒョクの本塁打（史上最多の個人通算349号）でアン・ヨンミョンをノックアウトすると、代わったハンファの2番手マ・ジョンギルから6番イ・ヨンウクのタイムリーで9−2とリードを広げた。
ハンファは6回表ソン・グァンミンのこの試合2本目の本塁打となる3ランで反撃したが、サムソンは8回裏ハンファの4番手ク・デソン(元オリックス)の暴投で1点を追加し、7回以降チョン・ヒョヌク、クォン・ヒョク、チェ・ウォンジェの継投で相手の反撃を断ち、3連勝でロッテとともにＬＧを抜いて同率5位に浮上した。チャ・ウチャンは6回を5失点だったが打線の援護で4勝目。最下位ハンファは先発アン・ヨンミョンが5回途中8失点でノックアウトされてしまい、泥沼の5連敗となり7位ＬＧとも大きな差がついている。打線では、プロ4年目にして初の2ケタ本塁打を記録したソン・グァンミンが2本塁打4打点と活躍。
