ヒーローズから主力投手チャン・ウォンサム(25)が、サムソンへ史上最大の30億ウォンのトレードマネーと、プロ4年間で未勝利のパク・ソンフン投手(26)とトレードされた件について、他の6球団が反対しKBO(韓国野球委員会)が19日緊急理事会を開いたが結論は出ず、20日にその是非を発表するとした。だが結局もう1日延期され、KBOは21日シン・サンウ総裁が記者会見を開き、今回のトレードは無効であると発表した。理由としては、今季開幕前新球団ヒーローズと、KBOの事前通告なしの選手のトレードを認めないと約束していたことをあげた。KBOによりトレード発表後に取り消しとなったのは史上初。
またすでにヒーローズへと支払われたトレードマネー30億ウォンも返金することとなったが、その一部はすでに使われているため、ヒーローズはすぐに返金することは難しいと述べた。今回の騒動で、メインスポンサーのウリタバコ撤退後資金難に苦しんでいるヒーローズは、深刻な不況下で新スポンサーもなかなか見つからず、大きな苦境に立たされた。なお、チャン・ウォンサム、パク・ソンフンの両名とも元のチームに戻された。
また、2006年の就任後現代ユニコーンズ球団存続問題や、今回のトレード騒動などトラブルが絶えず批判の矢面に立たされることが多かったシン・サンウ総裁は、責任を取り近日中に任期満了を待たずして総裁職を辞任することも明らかにした。