DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

  チャン・ウォンサムのトレードの是非、結論は20日まで保留

 先日14日、ヒーローズのチャン・ウォンサム(25)がサムソンへ30億ウォン(約2億円)のトレードマネーつきでトレードされた件について、他の6球団から反発が強く、19日KBO(韓国野球委員会)は緊急理事会を開き、トレードの是非を論議した。2008年からプロ野球に参入した新球団ヒーローズは、球団創設に当たって野球基金130億ウォン(約8億6800万円)を活用していて、5年間は球団の売却と選手の現金トレードを行なわず、トレードの際はKBOの承認を得ることなどの条項などを交わしていた。しかし今回のトレードはこれらの条項に違反しているとして、他球団の反発が強かった。
 チャン・ウォンサムは2006年大学卒業後現代へ入団し、今季は12勝をあげるなどプロ通算3年間で33勝を記録した有望な左腕である。30億ウォンという史上最大のトレードマネーで運営資金が豊富なサムソンへ移籍することが、他球団の反発を買っている。ヒーローズはメインスポンサーのウリタバコ社との関係が悪化し関係を解消され、7月にはKBOへの加入金未納問題を起こすなど、球団の運営資金調達に苦労していると思われる。19日の理事会でもトレードを認めてほしいサムソンとヒーローズと、他球団との溝が埋まらず、結局KBOにより結論は20日午後に出されることとなった。