ロッテは19日、今季FAを申請していたソン・ミンハン(33)と契約金8億ウォン(約5340万円)、年俸7億ウォン(約4670万円)の総額15億ウォン(約1億円)で再契約した。これでソン・ミンハンは前所属球団のロッテに残留することとなった。19日の午前中ロッテとの交渉が決裂し、20日からの前所属球団以外との交渉期間で他球団との交渉に入るかと見られていたが、19日午後遅くにもう一度ロッテと交渉し、1年契約だが年俸3億ウォン増の破格の待遇で再契約に至った。7億ウォンは投手の年俸としては、2004年の現代のチョン・ミンテ(元読売、すでに引退)の7億4000万ウォンに続く歴代2位の高額となった。
ソン・ミンハンは大学卒業後の1997年ロッテに入団し、2001年15勝で最多勝のタイトルを取るなど、エースとして活躍してきた。2005年には18勝で2度目の最多勝投手となり、シーズンMVPにも選ばれた。今季は26試合に登板し12勝4敗、防御率2.97とチームの先発の柱として活躍し、4年連続の2ケタ勝利を記録するとともに、8年ぶりのポストシーズン進出にも貢献した。プロ12年間の通算成績は268試合に登板、97勝67敗12S、防御率3.38。エースを他球団に奪われたくないと最高の待遇を提示してくれたチームに対しては、来季こそ悲願の韓国シリーズ優勝に導くことが、最高の恩返しといえる。