DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

  チャン・ウォンサムが30億ウォンでサムソンへトレード

 ヒーローズとサムソンは14日、チャン・ウォンサム投手(25)とパク・ソンフン投手(26)のトレードを発表した。形式的には1対1のトレードだが、2006年のプロ入り後3年間主力投手として活躍したチャン・ウォンサムと、プロ通算4年間で未勝利のパク・ソンフンとではまったくつりあわず、サムソンからヒーローズに現金30億ウォン(約2億800万円)が支払われ、実質的には金銭トレードである。
 左腕チャン・ウォンサムは2006年大学卒業後プロ入りし、新人の年に12勝をあげる活躍を見せた。2007年は9勝どまりだったが、現代の解散後今季はヒーローズに移籍し、27試合に登板し12勝8敗、防御率2.85とチーム最多勝として先発投手陣の柱として活躍した。また北京五輪予選アジア地区予選、本大会の韓国代表にも選ばれた。韓国では屈指の実力を持つ先発左腕だが、今季開幕前に誕生した新球団ヒーローズはメインスポンサーだったウリタバコの撤退後、新規メインスポンサーを見つけられず金銭的に苦しく、30億ウォンと破格の値段で半ば選手を「売った」形でのトレードとなった。ヒーローズの今後が不安視される。
 左の先発不足に悩んでいたサムソンにとっては、まだ25歳と若く実績のあるチャン・ウォンサムは、大きな戦力補強になった。プロ4年間で1軍通算24試合しか登板せず、未勝利のパク・ソンフンは、今季7位と戦力が手薄な新天地ヒーローズでの成長を期待したい。