DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

   ロッテ、16年ぶりの8連勝で3位浮上  ハンファ、4連敗で4位に後退

SK 4−2 ハンファ  (大田)
(勝)ソン・ウンボム 8勝5敗  (セーブ)チョン・デヒョン 3勝2敗19S  (敗)キム・ヒョンミン 3勝3敗
本塁打) SK : パク・チェホン 16号
 SKは1回表ハンファの先発キム・ヒョンミンから3番キム・ジェヒョンの犠牲フライ、4番パク・チェホンの2試合連続本塁打で2点を先制した。ハンファはその裏SKの先発ソン・ウンボムから5番イ・ボムホ、6番キム・テワンのタイムリーで2−2の同点に追いついた。SKは4回表最近打撃好調の8番キム・ガンミンのタイムリーで2点を勝ち越した。その後SKは4年ぶりの1軍登板となったハンファの2番手ユン・ギョンヨン、マ・ジョンギル、トーマス(元北海道日本ハム)などのリリーフ陣から得点を奪えなかったが、ソン・ウンボムは7回途中まで2失点に抑えた。
 その後イ・スンホ、北京五輪で抑えとして活躍した守護神チョン・デヒョンが相手の反撃を断ち、SKが逃げ切り首位の座をまったく譲る気配のない強さを見せた。ソン・ウンボムはプロ6年目にして自己最高の8勝目。ハンファは自慢の打線が首位SK相手にわずか5安打に抑えられてしまい、28日までのロッテ戦では投手陣が崩壊してしまったが、この試合は投手陣ががんばったが打線が5安打2得点と打てず、4連敗となり8連勝中のロッテに抜かれて4位に後退。
  

トゥサン 6−3 LG  (ソウル・蚕室)
(勝)イ・スンハク 4勝4敗  (セーブ)イム・テフン 5勝5敗5S  (敗)ポン・ジュングン 8勝8敗
本塁打) トゥサン : キム・ドンジュ 15,16号
 トゥサンは1回表、北京五輪で2試合に先発したLGの先発ポン・ジュングンから、5番ホン・ソンフンのタイムリーで2点を先制した。トゥサンは4回表4番キム・ドンジュの2ランで勝ち越し、ポン・ジュングンはこの回で降板した。北京五輪で打線の軸として金メダル獲得に貢献したキム・ドンジュは、6回表LGの2番手キム・ミンギから6回表2打席連続本塁打となる2ランを打ち、トゥサンは6−0とリードを広げた。LGはトゥサンの先発イ・スンハクに抑えられていたが、6回裏トゥサンの2番手の高卒新人チン・ヤゴプ、3番手キム・サンヒョンから3番パク・ヨンテクの犠牲フライ、6番アン・チヨンのタイムリーで2点を返した。
 LGは7回裏トゥサンの4番手イ・ジェウから2番パク・キョンスの犠牲フライで1点を返したが、最後はイム・テフンが抑え、トゥサンが同じ蚕室のライバルLG相手に7連勝した。5月以来約3ヶ月ぶりの1軍登板となったイ・スンハクが4勝目で、2007年からの対LG戦の勝利数は7に伸び、、今季のトゥサンのLG戦の成績は、12勝3敗と大きく勝ち越している。主砲キム・ドンジュが2本塁打4打点と活躍しただけでなく、5番ホン・ソンフンが4安打2打点と活躍。一方LGは12安打を記録しながらわずか3得点と、効率の悪さが目立った。

(2本塁打と活躍したキム・ドンジュ。)
     

サムソン 4−7 ロッテ  (釜山・社稷
(勝)イ・ヨンフン 3勝6敗  (セーブ)コルテス 1S  (敗)チョン・ビョンホ 4勝5敗
本塁打) サムソン : ウ・ドンギュン 1号
 7連勝中のロッテ、8連勝中のサムソンと、好調なチーム同士の一戦は、4位の座をめぐる熱戦となった。サムソンは1回表、ロッテの先発イ・ヨンフンから4番チェ・ヒョンウの犠牲フライで1点を先制した。ロッテは2回裏サムソンの先発チョン・ビョンホから7番ソン・グァンミン、9番パク・キヒョクのタイムリーで3−1と逆転した。ロッテは5回裏サムソンの2番手アン・ジマンから3番チョ・ソンファンの内野ゴロの間に1点を追加し、イ・ヨンフンも6回を1失点と好投した。サムソンは7回表ロッテの2番手ヨム・ジョンソクから代打の高卒新人ウ・ドンギュンのプロ初本塁打となる2ランで、4−3と1点差に迫った。
 ロッテは7回裏サムソンの3番手チョ・ヒョングンの暴投、ソン・グァンミンのタイムリーで3点を追加した。サムソンは8回表ロッテの5番手チェ・ヒャンナムから7番パク・ソンミンの内野ゴロの間に1点を返したが、最後は韓国初登板となった新外国人コルテスが9回表のサムソンの攻撃を三人で抑え、ロッテが最後に韓国シリーズで優勝した1992年以来16年ぶりの8連勝を決めた。さらにハンファがSKに敗れ、ゲーム差なしで並んだがロッテのほうが勝率で上回り、7月8日以来52日ぶりに3位に復帰した。
 イ・ヨンフンは2002年以来の対サムソン戦の連敗を5で止めた。また、チームの抑え不在の救世主として期待される新外国人コルテスが韓国初セーブ。打線ではソン・グァンミンが2安打3打点と活躍。サムソンはロッテキラーとして知られるベテランの左腕チョン・ビョンホを先発させたが、5回持たず4失点と勢いを止められず、連勝は8で止まった。
      

ヒーローズ 1−3 キア  (光州)
(勝)イム・ジュンヒョク 4勝3敗  (セーブ)ハン・ギジュ 1勝2敗22S  (敗)チャン・ウォンサム 9勝7敗
 キアは1回裏、北京五輪で好投したヒーローズの先発チャン・ウォンサムから3番チャン・ソンホ、6番イ・ヒョンゴンのタイムリーで3点を先制した。キアの先発イ・デジンは1回、2回とチャンスを作られ不安定な内容だったが、ウリの拙攻に助けられ無失点だったものの、3回表先頭の1番チョン・スソンに2塁打を打たれ、2番手イム・ジュンヒョクに交代した。ヒーローズはこの回3番イ・テックンのタイムリーで1点を返した。イム・ジュンヒョクは7回途中まで無失点に抑えた。
 キアはチャン・ウォンサムだけでなく、チョ・ヨンフン、イ・ジョンホ、パク・チュンスなどヒーローズのリリーフ陣から得点を奪えなかったが、ヤン・ヒョンジョン、ユ・ドンフンの中継ぎ陣が踏ん張り、最後は守護神ハン・ギジュが抑え逃げ切った。6位キアは連勝が8で止まった5位サムソンとのゲーム差を3に縮め、4位浮上に望みを残した。北京五輪ではリリーフとして登板したが打ち込まれ不本意な結果に終わったハン・ギジュは、1回を無失点に抑え22セーブ目。打線では1番イ・ヨンギュが3安打と活躍。7位ヒーローズはこれで5連敗となり、この試合も5併殺と自滅に近い形で敗れた。