DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

  プロ野球選手会、年俸削減の制限撤廃の取り消しを強硬に要求

 2008年から投資会社センテニアルインベストメント(以下センテニアル社)がスポンサーを募集して経営する新球団が、2月19日のKBO(韓国野球委員会)理事会が選手の年俸削減の制限を撤廃したことを受け、移籍する現代の選手やコーチたちに2007年の金額をかなり下回る年俸を提示しているため、球団側と選手が対立している。それを受けて、韓国プロ野球選手会は26日、ソウルで記者会見を開き、ナ・ジンギュ事務総長はKBOに年俸削減の制限撤廃を即刻取り消し、新球団のパク・ノジュン団長の辞任まで強硬に要求し、訴訟など法的手段も辞さないとした。
 これを受けてパク・ノジュン団長も記者会見を開き、2月14日の団長会議で年俸削減の制限撤廃について論議していて、その当時は自分に発言権はなかったことなどを、その時の書類を公開して反論した。これを受けてナ・ジンギュ事務総長は、KBO側に資料公開を要求し、年俸削減の制限撤廃は2007年12月から論議されていたことが明らかになった。
 また、選手会側はKBO理事会で決定した兵役中の選手への手当廃止も取り消すように要求した。これによって、現在8球団で合計65名の選手が被害をこうむる。1月に給与が支払われなくなった現代の選手たちへの地位保護基金10億ウォンは、今後年俸交渉に失敗し、新球団から放出された選手たちへの保護金として取り扱われることになった。プロ野球が万年赤字体質になってしまった原因のひとつに、選手の年俸上昇があげられるが、理事会の一方的な決定に対して選手会側が猛反発していて、プロ野球構造改革は前途多難である。