DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

  球団創設式典を開催

 2008年からプロ野球に参入する新球団ウリヒーローズの創設式典が24日、ソウル・汝矣島(ヨウィド)で開かれ、シン・サンウKBO(韓国野球委員会)総裁、運営主体のセンテニアルインベストメント社イ・ジャンソク社長、パク・ノジュン団長、メインスポンサーのウリタバコ社イ・ジェミョン会長、イ・グァンファン監督やコーチ陣、選手66名が参加して行われた。ウリヒーローズは示範競技に出場していたが、これによって正式に球団が発足したことになり、3月29日のトゥサンとの開幕戦(ソウル・蚕室)を迎える。
 2008年1月末、投資会社センテニアルインベストメント社がスポンサーを募集して新球団を創設することとなり、経営難のため解散の危機にあったものの、KBOが3度の売却交渉に失敗した現代ユニコーンズの代わりにプロ野球へ参入することとなった。2月にイグァンファン新監督が任命されたが、新球団へ移籍することになった現代の選手たちが反発した。これに対してKBOの仲裁により選手全員が新球団へ移籍することになり、2月14日から済州島でキャンプを開始した。
 2月21日にメインスポンサーがウリタバコ社となることが発表され、28日球団名がウリヒーローズに決定した。本拠地はソウル南西部の木洞(モクトン)野球場となった。なお現代ユニコーンズウリヒーローズの創設に伴い解散となり、三美(サムミ)、青宝(チョンボ)、太平洋(テピョンヤン)などその前身に相当する球団を含めた26年間の現代ユニコーンズ(1996−2007年)の球団通算成績などは、ウリヒーローズには継承されない。これはKBOが2007年現代に融資した131億ウォンの負債を返済し、現代グループへと支払う売却金を払わなくてもよいようにするためである。
 ウリヒーローズは黒字経営を目指すため徹底した経費削減に務めており、高額年俸の選手は軒並み大幅減俸となり、年俸交渉は非常に難航した。24日現在もキム・ドンス、チョ・ヨンジュン2名の選手と年俸契約締結に至っていない。