トゥサン １−０ ＳＫ （仁川・文鶴）
（勝）リオス ９勝３敗 （敗）レイボーン ７勝２敗
首位攻防戦第2ラウンドは、2位トゥサンが2回表ＳＫの先発レイボーン(元広島)から7番イ・デスのタイムリーで1点を先制した。その後はトゥサンの先発リオス、レイボーンとプロ野球を代表する外国人投手の緊迫感あふれる投手戦が続いた。レイボーンも2回の1点以外は相手に追加点を与えず、リオスもそれに負けじとＳＫ打線に3塁すら踏ませない好投を続ける。
ＳＫは9回裏2死から代打パク・チョングォンの2塁打で同点のチャンスを作るが、3番チョン・グヌが内野ゴロに倒れ、リオスがＳＫを完封しトゥサンが1日でＳＫから首位の座を奪い返した。アメリカで父親の葬儀を終え15日に韓国へ戻ったばかりのリオスは、最多勝争い単独トップの9勝目で、完封勝利は6月3日のＬＧ戦以来2度目。さらにリオス自身は7連勝と、チームの快進撃の最高の立役者となっている。ＳＫの連勝は3で止まり、トゥサンとは0.5ゲーム差の2位に後退。レイボーンも被安打3、11奪三振と今季最高の内容で完投したが、味方の援護なく負け投手となってしまった。
ロッテ ８−７ ハンファ （大田）
（勝）ぺ・ジャンホ １勝 （セーブ）カブレラ １勝２敗１０Ｓ （敗）ク・デソン １勝２敗５Ｓ
（本塁打） ロッテ ： イ・デホ １６号 ハンファ ： キム・テギュン １５号
ハンファは1回裏ロッテの先発ヨム・ジョンソクから、3番クルーズのタイムリー、4番キム・テギュンの3ランで4点を先制した。ロッテは3回表ハンファの先発チョン・ミンチョル(元読売)から1番イ・スンファ、3番チョン・ボミョン、4番イ・デホのタイムリーで3点を返した。ハンファは6回裏、ロッテの5番手チェ・デソンのキム・テギュンへの押し出しの四球などで2点を追加した。
チョン・ミンチョルは5回で降板した。ロッテは9回表それまで抑えられていたハンファの2番手アン・ヨンミョンから、4番イ・デホの本塁打王争いトップタイとなる16号本塁打で1点を返すと、ハンファは守護神ク・デソン(元オリックス)をマウンドに送る。だがク・デソンは暴投で1点を与えると、代打ソン・ヨンソクの2点タイムリーでロッテが逆転した。さらにこの回2番チョン・スグンのタイムリーで1点を追加した。
ハンファは9回裏ロッテの抑えカブレラから2番キム・ミンジェのタイムリーで1点を返したが、同点に追い付けずロッテが逆転勝ちし、12日のトゥサン戦以来の連敗を4で、対ハンファ戦の連敗も7で止めた。7回裏途中から8回裏まで6番手として登板し無失点に抑えた19歳の若手ペ・ジャンホが、プロ2年目にして初勝利。逆転決勝タイムリーを打ったソン・ヨンソクも、まだ20歳の2年目の若手である。まさかの逆転負けを喫した3位ハンファは、首位トゥサンと2ゲーム差に離されてしまった。
[9回表決勝逆転タイムリーを打ったソン・ヨンソク。]
現代 ９−４ サムソン （大邱）
（勝）ファン・ドゥソン ４勝２敗 （セーブ）ソン・シニョン １勝２敗８Ｓ （敗）チョン・ビョンホ ４勝３敗
（本塁打） 現代 ： ブランボー １３，１４，１５号、カン・ビョンシク ２号 サムソン ： シム・ジョンス １０号
サムソンは3回裏現代の先発ファン・ドゥソンから3番ヤン・ジュンヒョクのタイムリー、4番シム・ジョンスの3ランで4点を先制した。現代は4回表、サムソンの先発チョン・ビョンホから4番ブランボー(元オリックス)の2試合連続本塁打となる2ランで反撃する。6回表ブランボーの2打席連続となる3ランで、現代は5−4と逆転した。さらに7回表サムソンの2番手クォン・オジュンから3番イ・テックンの内野ゴロの間に1点を追加した。
現代は8回表サムソンの3番手ユン・ソンファンから代打カン・ビョンシクの本塁打で1点を追加し、9回表サムソンの守護神オ・スンファンからブランボーのこの試合3本目の本塁打となる2ランでダメを押した。ファン・ドゥソンは5回4失点ながら奪三振10を記録し、ノ・ファンス、チョ・ヨンフン、イ・ヒョンスン、ソン・シニョンの継投で反撃を許さず、現代が逆転勝ちした。
15日のサムソン戦でも2本塁打したブランボーは、2試合で5本塁打と大爆発し本塁打王争いに名乗りをあげた。2番キム・イルギョンも3安打と活躍。一方3回の4点以外は無得点に終わり、わずか5安打だったサムソンは4連敗で単独6位に後退し、上位から遠のき始めた。
[3本塁打7打点と大爆発したブランボー。]
キア ２−４ ＬＧ （ソウル・蚕室）
（勝）ハリッカラ ５勝７敗 （セーブ）ウ・ギュミン １敗１６Ｓ （敗）シン・ヨンウン ７勝４敗
ＬＧは1回裏最下位キアの先発シン・ヨンウンから3番バルデス、5番パク・ヨンテクのタイムリー、7番チョ・インソンの犠牲フライで4点を先制した。その後ＬＧはシン・ヨンウン、新外国人ロドリゲスなどキアの投手陣から追加点を奪えないが、先発ハリッカラが高騰を続けた。キアは6回表ＬＧの2番手リュ・テッキョンから4番チャン・ソンホへの押し出しの四球、代わった3番手キム・ミンギから代打ソン・サンの犠牲フライで2点を返した。
最後は守護神ウ・ギュミンが抑え、ＬＧが序盤のリードを守りきり4連敗から脱出後3連勝し、サムソンが敗れたため単独5位に浮上した。6回途中で降板したが今季5勝目をあげたハリッカラは地震の連敗も4で止めた。ウ・ギュミンはセーブ王争い単独トップの16セーブ目。敗れたキアでは1番イ・ヨンギュが3安打と活躍。
